映画化希望「竹林はるか遠く」 | 社内ITゲリラがWebで世界をめざす

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発売前から結構話題になっていましたこの本、主に2ちゃんねるや嫌韓サイトなどで・・・

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

ハート出版 2013-07-11
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ここ最近も慰安婦問題が蒸し返されて腹立たしいので、ここらでこういう本が出ればスカッとした清涼剤になるのでは、と思っていました。

ようやく発売されて届き、普段小説の類はめったに読まないのですが、一気に最後まで読み進めてしまいました。

実際の内容は、期待?を裏切り嫌韓的要素はほとんど感じさせませんでした。「生き抜くこと」への執着、これに尽きると思います。

もともと当時としては裕福な家庭だったようですが、日本に戻ってもどん底の生活、それでも生き残ったことへの希望を強く持っていること

自分の読解力の限界かもしれませんが、想像できないぐらいに過酷で不潔な世界。

・喉が渇いたのでたらいの小便を飲む
・列車内で死んだ病人は外に投げ捨てる
・機関車が爆撃され運転士は黒焦げに
・歩いて線路のトンネルを歩くと下に列車をよけきれなかった人が
・レイプされないように男と同じ格好で用をたす
・ゴミ箱をあさり、カビの生えたパンを食べる
・自宅が無いので駅で暮らす

やはり映像化は無理でしょうか?でも歴史は直視すべきですよね。

また冷戦が終わった今ではピンと来ないけれども、終戦前にすでに共産軍が組織されていて南に逃げる者はみな殺していたということ。

そのような状況で命をかけて日本人をかくまった朝鮮人がいたということがむしろ美談に思えます。

こうしたまともな内容でもでっちあげと批判されるのは、強力な「利権」があることが想像できますね。また日本語版がなんとか出版できたのは利権構造に何か変化があったのかと疑ってしまいます。