その2です。続きです。
「将来、問題行動なく、心穏やかな子に育てたい。しっかり社会化したいのだけど…」
と思う方も多いですよね。
抱っこしてお散歩に出かけたら十分なのかというと、それだけでは必要な社会化の10~20%くらいしか満たすことはできません。
というのも、前項のとおり、100人の人と触れ合ったり、多くの犬と感染症を予防しつつ安全に触れ合うことは、散歩だけではできないからです。
どうしたらいいかというと、現実的なものは2つあります!
① ホームパーティを開く
② パピークラスに参加する
です。
◆ ホームパーティを開こう!
ホームパーティは、多くの友達がいる方は、是非実施してみてください。多くの人に愛犬を披露し、触ってもらってください。
とはいえ、これは海外でよく用いられる手法です。友人を頻繁に家に招く習慣のあまりない日本人にはハードルが高いかもしれませんね。斯く言う筆者は、愛犬さぶの時は、ホームパーティではないですが、大学の後輩に日替わりで世話をしてもらうという形で、多くの人に社会化していきました。
◆ パピークラスに参加しよう!
パピークラスは、他の子犬や他の飼い主さんがいること、そして社会化だけでなくプロのトレーナーから様々なしつけのコツを習うことができるのが魅力です!特に小さい頃は色々相談したいこともたくさん出てきます。そういう時に気軽に相談できるプロがいることはとても安心ですよね。
また、他の子犬たちと遊んでいる姿は、この時期を逃したら見ることはできないんです。コロコロの子犬たちがじゃれあう姿は、絶対見逃せない一大イベント!是非体験してみてくださいね☆
ネックとしては、参加できる地域にパピークラス実施している場所が見つからない場合があることや、お金(そんなに高くないと思います)がかかることが挙げられます。
抱っこ散歩・ホームパーティ・パピークラスこの3つのうち、本当は3つともやりたいところですが、少なくとも2つは実施できるといいかな~と思います。
◆ “しつけ”は実は法律で決められていた!
話は変わりますが、実はしつけの実施は法律で決められている飼い主の責務です。
『動物愛護管理法、第7条、動物の所有者および占有者の責務等』の中にあります。
その法律を説明した環境省のホームページには、『動物の種類に応じてしつけや訓練をして、人に危害を加えたり、鳴き声などで近隣に迷惑をかけることのないようにしましょう。』と記載されています。
とはいえ皆さん、法律で定められているなんて知らないですよね~。
今は、かなり状況が悪化しないと、保健所や警察も取り締まりを行っていないのですが、実は2013年9月に動物愛護管理法が改正され、罰則が強化されます。
改正法では、最高で懲役2年・罰金200万円を課せられることもあると書いてあります。
びっくりですね~。
◆ 犬を育てるのは、手間かかる。せっかく迎えたのだから…
ここまで社会化についてお話してきましたが、社会化だけでも、きちんと実施するのはすごく手間がかかりますよね。
この他に、
・ 適切な環境設置で失敗を防ぐ
・ 1歳まではハウスリードをつけ生活ルールを教える
・ 飼い主さんが適切なリーダーシップを発揮する
・ 散歩のマナーを覚える
・ クレートトレーニングで万が一の被災に備える …などなど
犬を迎え、きちんと丁寧に育てるのは、本当に手間がかかります。
「やるべきなのはわかっているけど、そこまではなかなか…」
と思ってしまうのは、正直なところだと思います。
本来ならば、積極的な教育が3歳まで必要で、それで家庭でも社会でもマナーをもって行動できて、きちんと法律を守れる犬に育てることができます。
人に危害を加えない、生活環境を守るという最低限の法律は守りたいところですが、それを守ることだけでも大変ですよ。
筆者自身、正直、めんどくさいですヽ(;▽;)ノ
まぁ、けど、せっかく迎えた子なので、最低限、心に不安の少ない子に育ててあげたいと筆者自身は思います。
その3へ続く!!