韓国ドラマ『いつかは賢いレジデント生活』で注目!ホン・ナヒョンが語る、役への想いと俳優としての歩み
2025年、韓国tvNで放送された話題のスピンオフドラマ『いつかは賢いレジデント生活(原題:언젠가는 슬기로울 전공의생활)』。
この作品で産婦人科の2年目レジデント「チャ・ダヘ」役を演じたのが俳優ホン・ナヒョンです。日本の視聴者にはまだ馴染みがないかもしれませんが、韓国のミュージカル界では確かな実力と人気を誇る存在。インタビューからは、役に込めた想いや、俳優という仕事への深い愛情が感じられました。
「責任感のある若者」チャ・ダヘというキャラクター
ホン・ナヒョンが演じたチャ・ダヘは、厳しさの中にも誠実さを持つ2年目のレジデント。脚本上のキャラクター説明には「若い説教好き(=若い世代の老害)」と書かれていたそうですが、ホン・ナヒョン自身は「彼女はむしろ責任感の強い人物」と感じたと語っています。
「最初は彼女の無愛想な口調が自分とかけ離れていて違和感がありました。でも脚本を読み込むうちに、彼女なりの優しさや不安、責任感が見えてきたんです。」
劇中では後輩には厳しく接する一方で、誰よりも細やかに配慮し、陰ながら支える姿が描かれ、多くの視聴者がそのギャップに心を掴まれました。
ドラマの影響力を実感した出来事
『いつかは賢いレジデント生活』の放送中、ホン・ナヒョンは小学校時代の友人から突然連絡を受けたといいます。その友人は大きな病と8年間闘病中で、「医療ドラマは辛くて見られなかったけど、この作品だけは夢中になって見ている」と話してくれたそうです。
「彼女の言葉を聞いて、自分が演じるキャラクターが誰かにとって“現実そのもの”になることがあると実感しました。だからこそ、軽く演じるのではなく、心を込めて丁寧に向き合わなければと感じたんです。」
舞台からテレビへ、新たな挑戦
2016年に演劇でデビューして以来、ホン・ナヒョンは数々のミュージカルに出演してきました。『チャミ』『ユジンとユジン』『ビートルジュース』など話題作への出演を重ね、2022年には韓国ミュージカルアワードの主演女優賞にもノミネートされた実力派です。
テレビドラマへの進出は比較的最近で、2023年にはKBS2の『偶然出会った君』やMBCの『一当百執事』などにも出演。そして今回の『いつかは賢いレジデント生活』で本格的に注目を集めました。
「舞台はすべてのシーンを一気に作り上げますが、ドラマでは1シーンごとの集中力が求められます。どちらにも違った魅力があり、私にとってはどちらも大切な表現の場です。」
俳優として生きるということ
ホン・ナヒョンは“目標”よりも“挑戦”を大切にするタイプ。日常生活でも、突然髪を切ったり新しいことを始めたりと、変化を楽しむ性格なのだそうです。
「昨日も暑くて、ふと目に入った美容室に立ち寄って、衝動的に髪をバッサリ切っちゃいました(笑)」
そんな自由な感性を持ちながらも、演技には誠実に向き合う姿からは、芯の強さと温かさが感じられました。彼女は「自分の演技が誰かの心に響くこと、それが俳優の魅力」だと語ります。
今後の活動にも注目
ホン・ナヒョンは、5月29日からミュージカル『チャミ』に出演、6月には新作『マハゴニー市の興亡』にも登場予定です。さらに6月には、無声映画『The Wind』のライブ吹き替えというユニークな挑戦も控えています。
舞台・映像・ナレーションと、ジャンルを問わず活躍するホン・ナヒョン。今後、日本でも彼女の名前を耳にする機会が増えていくことでしょう。
📌まとめ
- 『いつかは賢いレジデント生活』で演じたチャ・ダヘは、厳しさの裏に優しさがある魅力的なキャラクター
- ホン・ナヒョンは韓国ミュージカル界で実力派として知られる女優
- 俳優としての原動力は「挑戦」と「共感」
これから韓国ドラマやミュージカルの世界でさらに存在感を高めていくであろうホン・ナヒョン。日本でも彼女の出演作が配信されたり、舞台公演が実現する日が来ることを楽しみにしたいですね。
写真→비즈 스타