〈Qー6 主治医の猛反対〉

 

一方、

取りあえずの命が担保される、

腎臓とは異なり、

O医師の専門分野である、

肝臓は、

末期に、究極の救済方法である、

肝移植がなければ、

患者は間もなく、死に直面します。

 

ですから、O医師は、

「間もなく死ぬわけじゃないのに、

腎移植なんて、とんでもない」

と、断じたのです。

これは、O医師のみならず、

日本全体を覆っているイメージです。

 

「人工透析があるのに、

よりによって、

移植に走ることは、ないでしょ」

あるいは、

もっとゆがんだイメージで、

生体腎移植が語られることすら

あります。

 

すなわち、

「人工透析では満足できずに、

他者の腎臓を奪ってまで、

生き延びようとする、

エゴイスティックな行動」なのだと。

 

激怒したO医師も、

このイメージ世界の、

バイアスが掛かった状態で、

腎移植を強く願う私たちに、

「自分たちのことばっかり考えないで」

と、私たちを、

エゴイスト呼ばわりしています。

…悲しい曲解です。

 

 

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村


にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 腎不全へ
にほんブログ村


にほんブログ村