〈Nー5 苛酷な人工透析生活〉

 

激動の平成26年も、

フィナーレを迎えようとしていました。

 

肝硬変の末期で、

腹水のコントロールが、

全く出来なくなり、

妊婦のようなお腹で、

ただ、横たわるしかなかった冬。

 

肝不全間近で、

命の危機に直面していると告げられ、

大学病院へ転院。

すべてがギリギリの状況下で、

生体肝移植手術を行った春。

 

手術成功を喜んだのも束の間、

感染症によって、

生死をさまよう、地獄の日々を過ごし、

敗血症による急性腎不全から、

思いがけない人工透析を、

余儀なくされた夏。

 

一日も欠かさず、

階段の登り降りや、歩行訓練をして、

良くなっていくことしか考えず、

生きているって、

それだけで素晴らしいと、

再認識できた秋。

 

そして、また巡って来た冬。

 

…いろいろあり過ぎた一年が、

幕を閉じました。

 

 

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