大地震後、初めて、
断水が解消した家庭の映像で、
特に印象に残っているのは、
おばあさんが、水道の蛇口に向かって、
手を合わせて、
お礼を言っていた姿です。
…もともと、信心深い方なのでしょうが、
水の有り難さ、それも、
蛇口をひねればいつでも水が出てくる
有難さが、身に染みた末の、
「水道の蛇口への礼拝」だったのでしょう。
蛇口に向かって手を合わせる、
おばあさんの謙虚な姿を見て、
ハッと気付かされることが、ありました。
~失ってみて初めてその有り難さが分かる~
その最たるものが「健康」です。
病気になったり、
手術や治療のために入院した、病人が、
元気になったり退院した時に、
異口同音に口にすること、それが、
「健康のありがたみ」
なのではないでしょうか。
私自身は、
これまで大きな病気をしたことがなく、
入院したのは、お産の時くらいでした。
そんな、手術とは無縁の人間でしたが、
夫のドナーになることが決まり、
最初は、都内の大学病院に、
そして二度目は、
愛媛県宇和島市の病院に、入院しました。