ひとつは〈食欲不振〉です。
肝硬変が進行すると、
食べたものを消化するのに不可欠な、
肝臓の助けが、ほとんど無くなるので、
常に気持ちが悪く、
おなかが空いた、という感覚が、
無くなるようです。
確かに…
気持ちが悪く、吐き気がする時に、
何か食べたいなどとは、思いませんよね。
健常人なら、病状が回復すれば、
「おなかが空いた」という食欲も、
戻ってきますが、
夫の場合、
食欲が戻ることはなく、
お昼ごはんも要らない体に、
なっていました。
もうひとつは〈血流〉です。
肝硬変が重症化すると、
肝臓に、血が行き渡らなくなり、
立っていても、座っていても、
シンドイ状態が、続くそうです。
ところが、
ゴロンと横になると、
血液が、肝臓に流れ込み、
少しラクになるようなのです。
そう言えば、以前、肝臓病の方が、
「私は毎食後は必ず、横になるの。
そうすると、肝臓が楽なのよね」
と言っていたのを、
今更ながら、思い出しています。