それに、『邪道』扱いの、
最大の根拠になっている、
「ドナーの身体に侵襲を及ぼす」
という点についてですが、
メスが入った身体は、
時間の経過とともに、見事に回復し、
生体ドナーは元通り、
健常者として、生活していけます。
それは、
初めてドナーになってから、
間もなく10年が経つ今でも、
私が、何の身体的な不調もなく、
日常生活を送っている、という現実で、
実証されています。
しかも、臓器移植法が制定された、
1997年と、現在(2024年)を
比較すると、
生体臓器移植手術の成功率や安全性は、
顕著に、向上しています。
1997年頃は、
血液型の不適合や急性拒絶反応によって、
移植してもうまく定着しないことが、
まだまだ多かったと、言われています。
ですが、
2000年代に入り、術式も確立し、
効能著しい、免疫抑制剤の普及もあり、
『移植手術を受ければ、かなりの確率で、
レシピエントが劇的に回復する』
…そんな時代が、やって来ました。