(福田医師の発言続き)
「国は、2010年の、
改正臓器移植法の施行・
アメリカでの小児心臓移植への保険適応・
そして今年(2017年)の、
修復腎移植の先進医療としての許可など、
従来では考えられない、
矢継ぎ早の対策を、打ち出しています。
ただそれらは、
国民的議論もなく、
理念を欠いた、目先の対応に過ぎない、
とも感じられます。
再び、国は、臓器移植対応を、
誤った方向に導くのではないかと、
危惧しています」
…このように、福田医師は述べています。
その予言(!)が、まさに今、
現実のものになろうとしています。
一年前に発表された、
移植関連5学会の共同声明でも、
学会側は、
〈悪者を断じて許さない正義の側〉に、
身を置いています。
では、今回〈悪者〉にされたのは、
誰かと言えば…
「貧しく弱い立場の人々から臓器を買い、
海外で移植手術を受ける患者」です。
ここでやっと、
『患者』という存在が、
取り上げられています。