…2007年に学会が発した、
この決意表明を読んでも、
伝わってくるものは、何もありません。
何故なら、
何のリアリティもない、
美辞麗句を並べたに過ぎないからです。
ヤル気があるとは、とても思えません。
だからこそ、
あれから16年経っても、
現状が何も変わっていないのは、
当然の帰結なのではないでしょうか。
病気腎移植事件でも、同様でしたが、
この5学会の共同声明で、
最も問題だと感じることがあります。
この声明には、
重病で日々喘ぐ患者も、患者家族も、
そして、現場で患者に寄り添い、
奮闘する臨床医師の姿も、ありません。
「声明」が発表される時には、必ず、
〈悪者〉と、
〈その悪者を断じて許さない正義の味方〉
という構図が、出来上がっていて、
声明を発表する側は、もちろん、
〈悪者を断じて許さない正義の側〉に、
身を置いています。
言い換えれば、
自分たちを「悪を叩くヒーローの側」
だと、信じているからこそできる、
声明発表なのではないでしょうか。