【病気腎移植に関する学会声明】

       (2007年 3月)

我が国で行われている、生体腎移植は、

日本移植学会倫理指針に基づいて、

健康なドナー(臓器提供者)から、

家族を救うために、

腎臓を提供する移植であり、

腎臓も健常であることが、前提である。

したがって、今回行われた、

第3者からの病気腎移植は、

これまで、想定していなかった。

 

いわゆる病腎移植という、

実験的な医療が、

医学的・倫理的な観点から、

検討を加えられずに、

閉鎖的な環境で行われたことは、

厳しく非難されるべきである。

また、これを実施した病院には、

この実験的な医療を行うには、

種々の手続きを含め、

体制が極めて不備であった。

 

移植医療においては、

ドナーの意思が尊重され、

その権利が、守られねばならない。

今回の一連の病腎移植において、

医学的見地からの問題や、

インフォームドコンセントや、

倫理委員会審議などの欠如や、

不透明さが、判明したことは、

移植医療として、多くの問題があったと、

言わざるを得ない。

        (明日に続く…)

 

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村


にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 腎不全へ
にほんブログ村


にほんブログ村