痛みに関しては、
「痛くなったら、痛み止め用のボタンを、押してください。」
と、言われていたのですが、予想していた痛さではなく、
耐えられる範囲だった記憶があります。
勿論、「イタッ!」と、強烈に感じる時には、
ボタンを押していたのですが、
「あまり使われていないようなので、取り外しましょうか。」と、
かなり早い時期に、背中の麻酔薬装置は、なくなりました。
自分で取り外しの出来る、酸素吸入チューブも、
鼻に差し込んでいたのですが、そのチューブの臭さが嫌で、
回診医に、「はずしてもいいか」と訊ねると、
「肝臓の回復が早い、というのも、
確たる証拠があるわけではないですしね。」
と言って、OKが出ました。
管やドレーンが付いている時、寝返りをして、チューブが抜け、
シーツを汚してしまう迷惑を、かけていたので、
次々にそれらが外され、最後の「点滴チューブ」が抜けた時、
解放感でいっぱいになり
思わず大好きなE医師に、
「ホラ、こんなに楽になりました。」と、
手をヒラヒラさせて、報告したりしました。