ICUを出て一般病棟に移った翌日の昼、
吐き気はまだ続いていて、移動する時、(吐いてもいいように)ビニール袋を持って、
車椅子に乗せてもらった記憶があります。
夫ほどではありませんが、
私の体にも、様々な管が付けられていました。
ドナーの管状況
・心電図モニタ ・鼻から挿入する酸素吸入用チューブ
・点滴用チューブ ・血圧測定用チューブ ・尿管カテーテル
・腹腔ドレーンチューブ ・痛み止め注入用のチューブ
「手術後は、じっとしているより、動いた方が、治りが早い」
というコンセンサスは、かなりの病気に当てはまるようです。
私の場合も、元々元気でしたから、すぐ歩き始めました。
もっとも、胸の間からお腹に向けて、L字型に大きく切開されていますから、
歩く時は、どうしても、前かがみの「おばあさん歩き」です。
その歩き方で、手術後初めて、体重計に乗ったのですが…
「うそでしょ!?」
体重が、なんと30キロ台!!
…小学生の時以来の数値です。
考えてみれば、ここ数日、食事はおろか、水も満足に飲んでいません。
そこに、下剤、浣腸、
とどめは、肝臓の右葉と胆のうの摘出、
…悪い冗談ですが、
「ドナーになると、一気にダイエット出来ます!」
翌朝、(体重を増やしたくて)
トイレに行く前に、体重計に乗りました。
こんな気持ちになったのは、後にも先にも、この時だけです。