二女は、
10日後に入社式を控えていましたが、
父の緊急事情により、
何処にもいけない日々だったので、
「これで、大丈夫。
お母さんが、ドナーになれるから、
行きたかった屋久島へ行って、
縄文杉を見ておいで。」
と、キャンセルした旅行に行くことを、
促しました。
次の日、
大学病院に出向き、
超音波(エコー)検査を受けました。
器械に、
ゼリーのようなものを塗って、
体内の様子を見る、
という検査。
妊娠中、
いつも、子宮の中の、
胎児の様子を、
診てもらっていた、
懐かしい検査です。
このエコー検査が、
とても長かったのです。
何度も何度も、
エコーの器械を、
押し付けて、
画像をとる。
何人もの技師が来て、
操作する。
…その時は、
何の不安もなかったのですが、
これが、
次の、「大きな関門」に、
なりました。…