497 続・レシピエントが背負うもの(13)
仏教的には、どうやら、「レシピエント」が、否定されうる存在のようです。でも確か、「利他の精神」」という教えもあったけどなあ…だから「生体ドナー」は、否定されないのかしら…と、お坊さんを前にして、考えは巡ります。戸惑ったのは、この法事に居合わせた面々でした。出席者は全員が、私たち夫婦の臓器移植体験を、詳しく知っていましたから、なんとも言いようのない空気が、仏間に漂いました。その中でたった一人、なにも知らないお坊さんだけが、居合わせた面々にとっては、ありがたくもないご法話(?)を、披露して、帰っていったという訳です。この法事は、今から10年前に行われたものですが、その頃でさえ、世間的にはこの程度の理解度で、臓器移植は、漠然と否定されていました。Yさんが、世間の無理解に直面していたのは、もっともっと以前の話です。いえいえ、無理解どころか、「臓器移植ってなんだ」という、基本中の基本も知らない人ばかり…Yさんが、何度も何度も、口惜しい思いをしたであろうことは、想像に難くありません。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村