私の妹は知的と身体の両方で障碍者である。

 

幼少の時には大変苦労した。

今も将来の不安があるのは正直な気持ちであり

ずっと悩まされている気持ちがあるのも正直な気持ちだ。

誰にも言ってない。

 

甥っ子が恐らく自閉症だ。

だいぶ前から気づいていた。

佳にはちょこちょこ言ってたけどあんまり本気にしていなかったようだ。

受け入れられなかったのかもしれない。

 

だけど、先日、佳のお母さんが心配を口にして

佳の弟も気にしていたことを知り、いよいよ本格的になってきた。

 

はっきりいって親である本人は中々受け入れることは難しいだろう。

ショックだろう。

説明にも大変気を遣うところであると思う。

 

私は障碍者という言葉が大嫌いだ。

障害とは、誰が決めたことなのか、本人にとっては

そのままの自分であり、そのままの自分に対して、いったい何が基準で

誰が基準でその本人たちに対して障害だのという単語を使用するのか理解が出来ない。

 

私は、一種の個性であると思っている。

 

自閉症?知的不足?成長が遅い?

だからなんだ。

だからなに?

 

いったい何の物差しで測ろうというのか。

 

個性を尊重するのであれば

それこそ、まさにこれこそが個性であると私は思う。

 

だからなんなんだ。

 

それでいいじゃないか。

 

きっと母は悩むだろう。

残念なことに、タカちゃんを亡くし、シングルマザーとなってしまった

今の状況で、受け止め処理することが出来るのだろうか心配である。

 

ただ、一番優先に考えないといけないのは

その母親の心境ではなく、当の本人。

 

ゆうがこれから成長し、小学校生活が始まり

勉強や、共同作業を実施するにつれ、困難が起こると思う。

 

妹がそうだった。

母は毎日泣いていた。

勉強が分からなくて、それでも分からせようとして

勉強が分からないことが妹の、勉強についていけないことが妹の不幸であると考えてたから。

毎日怒りながら勉強を教えている母の声を隣で聞くのが

嫌だった。

 

今、母は言う。

受け止めてしまえば楽になるのに。

 

そう思う。

どうやって受け止めさせようか。

 

佳は悩んでる。

 

私は私に出来ることをやるだけだけど。