「はあ…ひどい目に合った。
ベンチで寝ている男に襲いかかる弁護士なんて…
前代未聞だな。」
「だからあれは事故だっていってるじゃない.いたたた…」
スハは足を痛めたヘソンに肩を貸しながら近く薬局に向かって歩きながら楽しそうに文句を言っていた。
「ハイハイ。事故ね。事故事故。どうせ起こすんならもっと優しい起こし方して欲しかったよ…例えば頬にキスするとかさ…」
(な、なんで寝てる時に考えてた事を…?)
「うん?何を考えてたって?」
ヘソンを覗き込んでいたスハが聞いてきてヘソンは慌てて持っていた花束で顔をガードした。
「痛っ、ちょっ、花が顔に当たるんだけど」
「あんたが余計な考えを読むからいけないんじゃない」
「仕方ないだろ!コレどけろって!歩きにくいって」
「ヤッコラ!パンマルやめてもらうからねっ!」
…肩を組みながら花束をあっちへこっちへと押し付けあっている二人ははたから見たら誰が見てもただじゃれあってるだけ見える
「パンマル?今更っな、何をっ…ええぃもうっ!」
いつまでも花束を顔に押し付けられていたスハも良い加減呆れてヘソンの腕を自分の肩から降ろすとヘソンの腰に両手をグッと回して身体を持ち上げて歩道の脇に伸びていた柵の上にヘソンを運んでいきそこに座らせた。
「ヤー!何を!」
「ホラッ、もう歩きづらいからここに座ってて」
そう言ってヘソンの痛めた方の足から靴を脱がせると
そのままヘソンから2、3歩後ずさり、
「すぐ戻るからそこで待ってて」
そう言って走って行ってしまった。
「ええっ?…ちょっとぉ~」
あっという間に人に紛れて見えなくなったスハに
あっけにとられているヘソンはポツンとその場に取り残された。
「あいつ…なんで靴を持っていくの…これじゃ動けないじゃ無い」
※
しばらくしてスハは走って戻ってきた。
ヘソンの前に立って乱れた息をフーッと吐いて整えるとコレ、と二つ持っていた袋のうちの一つをヘソンに渡し、もう一つの袋から湿布と包帯を取り出して
ヘソンの前に方膝をついてしゃがみ込んだ。
膝をついた方の太ももにヘソンの痛めた足を乗せる
「わっぉっ…おぉ~…」
ヘソンは感心して大げさに驚いてみせたが内心胸の高鳴りを誤魔化すのに必死だった
スハはシップを貼ろうとしてハタと気がついて手を止めた。
そのまましばらく考え込むように固まっていたかと思うとそろそろとヘソンを見上げて困ったように言った。
「コ、コレ…ストッキングの上から貼っても…効くかな?」
スハの様子をポカンと眺めていたヘソンはスハの困った顔がおかしくておもわず吹き出した。
「アッハハハハハッあんたって~」
「何だよッ」
「アハハハハ」
「そんなに笑わなくても!」
そう言いながらもスハも笑いをこらえるのが難しくなって、ヘソンと一緒になって笑った。
※※
まだまだ続くんじゃい。