アンニョンハセヨ?
今日は天気が良いので籠りがちな
子どもたちを連れて広いところに来てます。
暇なので私も何か蔵出しできるのないかなぁ…
と探していて(笑)これなら出せそうかな?
信義の二次です。
2015年に書いた見たいです。うへー5年前か!
あなたとか医仙とか表現おかしくて
中途半端な感じもしますが出しちゃいます。
ははは〜と笑って流してやってください。
ではまた。
朝、いつもより少しだけ早く目が覚めて
用も無く医仙の寝泊まりするチョニシの
部屋の前を通りかかった時、
扉の向こうからあの方の声が小さく聞こえてきて
「イムジャ…どこか…痛めましたか?」
反射的に扉を開けてしまった事を気まずく思いながら、
「チェヨンさん」
髪の色とよく似た赤茶けたその瞳は窓から差し込む光に透けて、どこかの市で見かけた瑠璃(ユリ)のように見えた
あの時…天界で初めてあなたを見たときに俺が釘付けになった瞳だ…そう思った。
「あーいたた…あ、爪が…」
そういって再び自分の手を見つめうつむいてしまったので思い切って部屋に踏み込みそばに近よって覗き込んだ。
形の良い指先の一番先端についている綺麗な桜色の爪が一つだけ指先ギリギリで無くなっている。
「ついにこんなに欠けちゃったかぁ…」
卓の上を見れば数種の薬草入った皿と小さめの鉈が置かれており、
薬草の調合をしていた様子がうかがえた。
「あ、あった…これ。見て、綺麗に切り落としたみたい」
医仙は刻まれた薬草の中から何かをつまみあげ立ち上がって
俺の顔の前に突き出した。
思わず反射的に出した手の平の上にぽとりとその何かを落とすと
部屋の奥へと行かれてしまった。
その後ろ姿が見えなくなってから手のひらに落とされたものをよく見ると本当に小さな、三日月の形をした桜色の綺麗な貝殻のかけらのようなものが乗っている
爪のかけら?
どのようにしてこんな色に染め上げるのかは不思議だったが見たことも無い綺麗な色の爪のかけらだった…
「切り落としたのが指でなくて良かった。爪ならばまた伸びてきましょう」
部屋の奥へと話しかけると、医仙は茶器を盆に載せて戻ってきた。
部屋の中央の机の上にそれを置くと
「どうぞ座って」
そういって茶を湯呑に注いだ。
断る理由もなく、椅子に腰かけると医仙は机の上に両手をおいて自分の爪を眺めた
「あのね、私、ここへ来てから爪があまり伸びないの、髪も伸びてないみたいで」
医仙の“ここへきてから”という言葉が鋭利な刃物のように胸に突き刺さった
「爪もやっと今の長さになったのだけど…こんなに短くなっちゃうと…見た目も不恰好だし、残念…」
「爪や髪が伸びない…?なぜですか」
「うん…多分なんだけど…未来から来てるでしょ?
だからここの人たちとは時間の流れが違うのかな?って。あ、だからかな?アザとか傷の直りが遅い気がしてたのよ、まあそれより爪がカッコ悪くなったのが残念よねぇ…、ほら私の爪ってなんか形も色も良くない?なかなか気に入ってるのよ、このつ…め…ってチェヨンさん?」
頭が混乱していた、つまりどういう事だ…
俺は必死に頭を巡らせて考えをまとめようとした。
つまりは…少しの傷もなかなか治らずに…長く痛い思いをされるということか?
ならば大きな傷はどうなるのだ…?
考えれば考えるほど血の気の引くようなことしか浮かばない…
やはり一刻も早く天界にお返ししなくては…
「ねぇ…?ちょっと聞いてる?なんか今、すごーく怖い事考えてない?」
気が付けばそんな俺の考えを見透かしたように医仙は苦笑いを浮かべている。
「ね、良い方に考えてよ。時間の流れが他の人より遅いってことはね、なかなか年を取らないってことでしょ?
私、今あなたより年上だけど、そのうち年下みたいに見えるようになるわ」
そういって嬉しそうに笑うあなたが不思議だった。
いつか俺より年下に見えるようになったら嬉しいのだろうか?
そんな事よりも…万が一怪我でもされたらどうすつもりだというのだ
「それが…それがなんだというのですか?」
「え?」
「あなたの傷が長く癒えない事の方が…」
別に他意は無い…。
それなのにこの人と来たら目を見開いて驚いてる。
「…何かおかしな事を言いましたか?」
そう聞くと開きっぱなしだった唇が横に伸びて
小さく声を出して笑った。
「ふふふ…あなたでもそんな事考えるのね。」
この方は一体俺をどんな男だと思っているのだろうか…。
ああ、そうか。冷徹な人殺しの“さいこ”…だったか…。
ニヤニヤと笑いながらこの人は一体何を思い出してるのか…。
「あなたの事…〝シベリアサイコパス〟なんて言って悪かったわ」
「し…?」
「すくなくともシベリアは撤回してあげる」
意味の解らない天界語を話しながらふふふと笑いお茶を口に含んだ。
その喉元にお茶が通りゴクリと喉が動くのをみてしまった。
慌てて目をそらして手にした茶を一気に飲み干す。
自分の喉もまたゴクリと大きな音を出したようでつい咳き込んでごまかす。
「あらら…あわてないでユックリ飲んでよ。」
自分の懐から手ぬぐいを差し出しているあなたの顔がますます見られなくて差し出された手を見ると、ちょうど先ほど爪を切り落とした指先が目に入った。
思わずその指を手に取る。
驚いたあなたは手ぬぐいを落として手を引こうとした。
「薬草が染みこんでて…」
そう言って手を隠そうとする。
よく見ると指先は様々な薬剤のせいか皮膚がうっすらと黒く染まっていて染まっていない爪だけが妙に明るく見えた。
こんなになるまで…毎日薬草を触っているのか
連れてきた時には綺麗な絹のようだった手がこの様になるなんて思いもしなかった。
「ねぇ、今また、こんな手にしたのは俺のせいだ~とか考えてるでしょ」
なんでそうも事実を見透かしたような事をこの人は…
「私は今のこの手が嫌いじゃないわ…
「いけ…なんです?」
照れ隠しに椅子を立ち上がると部屋の戸口へと向かう。
「あ、ちょっと待っ…」
背中にふわりとした感触が当たって
驚いて立ち止まると同時に後ろから軽く追突された。
「ありがとう、心配してくれて…茶化してごめんね」
医仙の体の温もりが背中に伝わってくる。
俺は振り向いて抱きしめてしまいたくなる衝動を抑えるのに必死だった
「怪我をしないよう…気を付けてください」
「あなたがいるから大丈夫でしょ?心配してないわ…」
「あなたはそそっかしいから…」
「そう思うのならあなたが守ってね」
両脇腹の辺りの布を掴んでいる医仙の手が視界に入って
扉の向こうからあの方の声が小さく聞こえてきて
思わず伺いもせずに扉を開けた。
「イムジャ、いかがされた!」
見れば窓の前に置かれた卓の前で座ったままの姿勢で左手の指先を右手で包むように握りしめている
「イムジャ、いかがされた!」
見れば窓の前に置かれた卓の前で座ったままの姿勢で左手の指先を右手で包むように握りしめている
医仙が驚いたように目を見開いて自分を見ていた。
「イムジャ…どこか…痛めましたか?」
反射的に扉を開けてしまった事を気まずく思いながら、
そう問いかけると部屋の主は柔らかい笑顔になった。
「チェヨンさん」
髪の色とよく似た赤茶けたその瞳は窓から差し込む光に透けて、どこかの市で見かけた瑠璃(ユリ)のように見えた
あの時…天界で初めてあなたを見たときに俺が釘付けになった瞳だ…そう思った。
「あーいたた…あ、爪が…」
そういって再び自分の手を見つめうつむいてしまったので思い切って部屋に踏み込みそばに近よって覗き込んだ。
形の良い指先の一番先端についている綺麗な桜色の爪が一つだけ指先ギリギリで無くなっている。
「ついにこんなに欠けちゃったかぁ…」
卓の上を見れば数種の薬草入った皿と小さめの鉈が置かれており、
薬草の調合をしていた様子がうかがえた。
「あ、あった…これ。見て、綺麗に切り落としたみたい」
医仙は刻まれた薬草の中から何かをつまみあげ立ち上がって
俺の顔の前に突き出した。
思わず反射的に出した手の平の上にぽとりとその何かを落とすと
部屋の奥へと行かれてしまった。
その後ろ姿が見えなくなってから手のひらに落とされたものをよく見ると本当に小さな、三日月の形をした桜色の綺麗な貝殻のかけらのようなものが乗っている
爪のかけら?
どのようにしてこんな色に染め上げるのかは不思議だったが見たことも無い綺麗な色の爪のかけらだった…
「切り落としたのが指でなくて良かった。爪ならばまた伸びてきましょう」
部屋の奥へと話しかけると、医仙は茶器を盆に載せて戻ってきた。
部屋の中央の机の上にそれを置くと
「どうぞ座って」
そういって茶を湯呑に注いだ。
断る理由もなく、椅子に腰かけると医仙は机の上に両手をおいて自分の爪を眺めた
「あのね、私、ここへ来てから爪があまり伸びないの、髪も伸びてないみたいで」
医仙の“ここへきてから”という言葉が鋭利な刃物のように胸に突き刺さった
「爪もやっと今の長さになったのだけど…こんなに短くなっちゃうと…見た目も不恰好だし、残念…」
「爪や髪が伸びない…?なぜですか」
「うん…多分なんだけど…未来から来てるでしょ?
だからここの人たちとは時間の流れが違うのかな?って。あ、だからかな?アザとか傷の直りが遅い気がしてたのよ、まあそれより爪がカッコ悪くなったのが残念よねぇ…、ほら私の爪ってなんか形も色も良くない?なかなか気に入ってるのよ、このつ…め…ってチェヨンさん?」
頭が混乱していた、つまりどういう事だ…
俺は必死に頭を巡らせて考えをまとめようとした。
つまりは…少しの傷もなかなか治らずに…長く痛い思いをされるということか?
ならば大きな傷はどうなるのだ…?
考えれば考えるほど血の気の引くようなことしか浮かばない…
やはり一刻も早く天界にお返ししなくては…
「ねぇ…?ちょっと聞いてる?なんか今、すごーく怖い事考えてない?」
気が付けばそんな俺の考えを見透かしたように医仙は苦笑いを浮かべている。
「ね、良い方に考えてよ。時間の流れが他の人より遅いってことはね、なかなか年を取らないってことでしょ?
私、今あなたより年上だけど、そのうち年下みたいに見えるようになるわ」
そういって嬉しそうに笑うあなたが不思議だった。
いつか俺より年下に見えるようになったら嬉しいのだろうか?
そんな事よりも…万が一怪我でもされたらどうすつもりだというのだ
「それが…それがなんだというのですか?」
「え?」
「あなたの傷が長く癒えない事の方が…」
別に他意は無い…。
それなのにこの人と来たら目を見開いて驚いてる。
「…何かおかしな事を言いましたか?」
そう聞くと開きっぱなしだった唇が横に伸びて
小さく声を出して笑った。
「ふふふ…あなたでもそんな事考えるのね。」
この方は一体俺をどんな男だと思っているのだろうか…。
ああ、そうか。冷徹な人殺しの“さいこ”…だったか…。
ニヤニヤと笑いながらこの人は一体何を思い出してるのか…。
「あなたの事…〝シベリアサイコパス〟なんて言って悪かったわ」
「し…?」
「すくなくともシベリアは撤回してあげる」
意味の解らない天界語を話しながらふふふと笑いお茶を口に含んだ。
その喉元にお茶が通りゴクリと喉が動くのをみてしまった。
慌てて目をそらして手にした茶を一気に飲み干す。
自分の喉もまたゴクリと大きな音を出したようでつい咳き込んでごまかす。
「あらら…あわてないでユックリ飲んでよ。」
自分の懐から手ぬぐいを差し出しているあなたの顔がますます見られなくて差し出された手を見ると、ちょうど先ほど爪を切り落とした指先が目に入った。
思わずその指を手に取る。
驚いたあなたは手ぬぐいを落として手を引こうとした。
「薬草が染みこんでて…」
そう言って手を隠そうとする。
よく見ると指先は様々な薬剤のせいか皮膚がうっすらと黒く染まっていて染まっていない爪だけが妙に明るく見えた。
こんなになるまで…毎日薬草を触っているのか
連れてきた時には綺麗な絹のようだった手がこの様になるなんて思いもしなかった。
「ねぇ、今また、こんな手にしたのは俺のせいだ~とか考えてるでしょ」
なんでそうも事実を見透かしたような事をこの人は…
「私は今のこの手が嫌いじゃないわ…
誰かのためにちゃんと役に立ててる手だもの
この世界では私の技術も役に立たないことが多いけど…薬草の事を知っていたらそれだけ人の助けになるわ」
楽しそうに話すあなたがあまりにも美しく見えて
この世界では私の技術も役に立たないことが多いけど…薬草の事を知っていたらそれだけ人の助けになるわ」
楽しそうに話すあなたがあまりにも美しく見えて
目を離すことができなかった。
「ねぇ、イケメンに手を握られたまま
「ねぇ、イケメンに手を握られたまま
そんなに見つめられたら…ちょっと照れくさいわ」
そういわれて我に返ってあなたの手を離した。
そういわれて我に返ってあなたの手を離した。
「いけ…なんです?」
「イケメン?綺麗な顔立ちってこと」
「馬鹿な…」
照れ隠しに椅子を立ち上がると部屋の戸口へと向かう。
「あ、ちょっと待っ…」
背中にふわりとした感触が当たって
驚いて立ち止まると同時に後ろから軽く追突された。
そのまま離れようとしない医仙に振り向くことも
出来ずに固まっていた
「ありがとう、心配してくれて…茶化してごめんね」
医仙の体の温もりが背中に伝わってくる。
俺は振り向いて抱きしめてしまいたくなる衝動を抑えるのに必死だった
「怪我をしないよう…気を付けてください」
「あなたがいるから大丈夫でしょ?心配してないわ…」
「あなたはそそっかしいから…」
「そう思うのならあなたが守ってね」
両脇腹の辺りの布を掴んでいる医仙の手が視界に入って
その手を上から握りしめた。
命に代えても…
握りしめた手から伝われば良いのに…
そう考えながら。
6/1書き始め。
2015-08-06 16:38:41
6/1書き始め。
2015-08-06 16:38:41
