胸の奥 51 | 水鏡殿

水鏡殿

イニョン王妃の男にハマり
シンイにハマり
「君の声が聞こえる」でイジョンソクにハマりました(笑)
韓国ドラマと中国ドラマ、たまにタイドラマを見て書きたいこと書いてます。
読んでくださってありがとうございます❤️


50話はこちら←





目がくらむほどの星空を見上げてブンドは考えていた
無念に死んでいった家族の魂が供養され続けていたことで
あの時代を捨てたように去った自分の後ろめたさを和らげてくれたような気がした。

心のどこかに引っかかっていたわだかまりがなくなりその場所に柔らかい風が吹いている。
その風がどこから吹いてくるのかはもう解っている。

「大丈夫?」

「ああ…」

背後から近づいてきたその人が離れたところで行ったり来たりしている足音を聞き、
いつになったら側に来てくれるのかと星を見ながら待ちわびていた。

澄んだ空気が気分良くて、少しだけ彼女をやきもきさせてやりたくなって
わざと気が付かないふりをした。

ようやく隣に立ってくれたその愛しい人を自然に腕の中に迎え入れてブンドはもう一度星空を見上げた。

「あの星…ソウルでは見えなかった」

泣いているのかと近づくのをためらったヒジンがブンドの明るい声を聞き
気づかれないようにほおっと息を吐いた。

「ソウルは明るいから…」

「改めて礼を言う…本当にありがとう」

「やだ…お礼をいうならえっと…その和尚さん」

「ヨンミョン和尚か…?」

「そうそう、その人よ、その和尚様もここのお寺に?」

「ああ…歴代の僧侶はみなここで供養されている」

「じゃあその人ともいつでもお話できるわね。」

「ああ…」

「家族の話…いつかそなたに聞いてもらいたい」

「うん…」

「長い話になりそうだ…」

「うん…」

ブンドは腕の中で星空を眺めるヒジンの頭頂部に口づけてからもう一度空を仰いだ。

「でもね…私今からソウルに帰らなくちゃいけないの…ジェイのマネジャーさんが
送ってくれるって、あなたはここに残っていいのよ」

「一緒に帰ろう」

「でも…まだゆっくりしたいでしょ?」

「いいんだ…ここへはいつでも来ることが出来る。」

ブンドは振り向こうとしたヒジンをとどまらせ、
どうかこのままこの胸の奥の温かさが彼女に伝わりますようにと…
白い息をはく腕の中の愛しい人をきつく抱きしめた。


***つづく***


いつ冬になったのだ…。

また間が空いてしまいました。
年内最終回…無理そうです…チョンマルチェソンハムニダー(。>0<。)
いつまで続くんだい…。



にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ