車が目的地に着き、3人は長い石段を上がっていった。
一段一段の踏み幅の広い階段を少しヒールの高い靴を履いているヒジンが
息を切らして上るを見てブンドは手を差し出した。
ブンドはヒジンに手を貸してやりながら、その階段の先にある木々に隠れた先に目を凝らす。
暗くてよく見えないが、木々の上からは満点の星空が覗いている。
自分がいた時代と変わらぬ星空だ。
ソウルでは立ち並ぶビルの明かりにばかり目が行って考えたこともなかった。
視線を戻してブンドは足を止めた。
最後の段を上がると視界が一気に開け、木々の先に立派な作りの門が見えてきた。
その門の中央にある扉の上には漢字で大きく「懸厳寺(ヒョナム寺)」と書かれていた。
見覚えのある門構えと忘れるはずもない寺の名前。
ブンドは自分の目を疑った。
「これは…」
ブンドはゆっくりと歩みを進め、閉じられた門の扉を開けた。
門をくぐり、中へ入ると視線の先に、はっきりと見覚えのある建物があった…
似たようなものはたくさんあるはずだろうが、ブンドには見間違えるはずもないものだった。
それはブンドが自分の生まれた時代に幼いころから何度も通った、そして何度も助けられた寺に違いなかった。
「これが…なぜここに…」
赤や緑に塗られ、細やかな細工の施された柱や屋根は、当時とまったく変わらない姿をしている。
「驚いた?このお寺、ソウルから移築されていたのよ。あなたのいなくなった時代よりずーっと後に。」
少し後からついてきたヒジンは足が疲れてがくがくしていたがそれでもブンドの驚く顔を覗き込むようにして嬉しそうに言った。
***つづく***
今回は短いです。チンチャミアネヨ。
そしてついにネタバレ、行き着いた先はヒョナム寺でした~(え?たいしたことなかった?)
もともと、ジェイというキャラが出てきたのはそのためだったのですが、
なぜかいつの間にかチャスの子孫になっちゃった…(;´▽`A``
脱線しまくりも良いとこだ!引っ張りすぎてごめんなさい…。
★ちなみにヒョナム寺が移築されというのはあくまでも私の創作です。
ドラマ内ではブンド屋敷のすぐそばであったであろうお寺でしたが、
お話のいろいろな都合上、遠くに移築したという設定にしました。
お寺が移築…とかありえないと思うんですけどね
しかもお寺の知識も無いので、この後とても変な描写が出てくると思いますが
一応調べられる範囲で努力はしたので、なにとぞご容赦くださいませ~(;^_^A
まだまだもうちょっと続きます。よろしくお付き合いいただけると大変嬉しいです。