「姉さん?先生?そこにいる?」
沈黙を破るように声をかけたのはナミョクだった。
居なくなった二人を探してステージまでやってきた。
「ナミョク…」
ブンドがナミョクに見えるよう明るい場所へ移動した。
「先生!探したんですよ。何してんですか?」
「あぁ…すまない。ユ…お前の姉上に舞台を見せてもらっていたんだ」
それを聞いたユンウォルはステージの奥の暗がりへ向かって進みだすと、
ナミョクに顔を見られないよう背を向けたままこういった。
「ナミョク…先生がこの辺で携帯を落とされてしまったの…私探してみるから
先生を連れて先に帰って。」
「いや…私も探す」
「いいえ…私がお探しして必ずお返しいたします…どうぞ、今日はお帰りください」
ブンドは震える声を必死にこらえながら話すユンウォル後ろ姿を見つめた
「…わかった。すまないが頼む」
ナミョクに泣き顔を見られたくないのだと思ったブンドはステージの端の階段を下り、
ナミョクとともにホールから出て行った。
ブンドがいなくなった後に、ユンウォルは床に崩れ落ちるように膝を付いて涙を流した。
見てはいけない夢を見たのだ…
叶わぬことはとうにわかっていたはずなのに…
それでも尚夢見てしまわずにはいられなかった…
この時代で何不自由なく幸せに生きてきたせいだろうか…?
ユンウォルは、生まれ変わっても叶うことのなかった想いを
すべて洗い流して欲しいと願いながら涙を落とし続けた。
***
「あったの??本当に?」
「しーーっ!!」
ヒジンは、自分が自宅近くのカフェにいるということも忘れ大声を出した。
近くのテーブルに座っていた何人かの客が驚いて一斉にヒジンに振り向いた。
あわてて両手で口を覆うとテーブルに顔を近づけるヒジン。
向かいにはサングラスをかけたジェイが座っているが、
今はヒジンと一緒になってテーブルに身を伏せるように縮ませている
「大きい声だすな!ばか。」
この期に及んで二人の写真がネットにでも乗ったらそれこそ大変な事になる。
ジェイはそう言ったがヒジンはジェイを部屋に上げるわけには行かないと、
わざわざ人気の多いカフェで会うことを選んだ。
「これ」
ジェイが自分の携帯にある画像を呼び出してヒジンに見せた。
頭を突き合わすようにして二人で携帯の画像を覗き込む。
「俺にはさっぱりわからんのだが」
その画像をみたヒジンの顔色がみるみるうちに変わっていった。
「こ…れ…これよ!そうよ間違いないわ!まさか…本当にあるなんて…」
「本当にこれであってるか?お前にわかるのか?」
しばらく携帯の画面から目をそらさそうとしなかったヒジンが顔を上げた。
その眸が大きく潤んで今にも大粒の涙が零れ落ちそうだった。
「お、おい…泣いてるのか?」
ヒジンは腰を上げるとテーブル越しにジェイの首に腕を巻きつけてしがみついた。
「ヒジン!」
ヒジンのあまりにも突然の行動に驚き、ジェイは身動きもとれずにされるがままになっていた。
「本当に…本当にありがとう!…ジェイ!!」
自分の肩に顔をうずめたヒジンのくぐもった声が涙で震えている。
まわりの席の客が驚き、中には携帯で写真を撮っている者もいて
ジェイはすぐにそれに気が付いたが、ヒジンの体を無理に引きはがす気にはなれなかった。
***つづく***
…((o(-゛-;) むーーーー。胸キュンが欲しい今日この頃
今回の更新はここまでになります。

またしばらくお話書き溜めますので気長にお待ち…いただけたら幸いです…。
サクサクかけずに本当に申し訳ないです。
ところでヒジンは一体何を見つけたのでしょう~?
ここまで読んでいただきありがとうございました。