この時代に彼女がいるはずのないことはわかっていたが、
目が離せなくなって彼女のあとをつけていた。
歩く姿、その笑顔、しぐさ…どれをとってもユンウォルとよく似ていた。
自分のせいでかわいそうな運命をたどった彼女に罪悪感を感じていた。
「私もいつか彼の地に連れて行ってくださいますか」
いつかそう言って寂しそうに笑った彼女…
あの時は彼女の気持ちも知らずに他の女性を愛してしまっていた…
私はおろかだろうか…
「こんなところで何してるの?」
気が付けばヒジンが目の前に立っていた。
「そなた…」
なんと答えればよいのか困っていると、屈託のない笑顔を向けてくる。
「私、そこのカフェで取材があったの。そしたらあなたが歩いてくるのが見えて…、
誰か探してた?あは、きれいな女性でも見かけてついてきちゃったんでしょ?あはは。」
冗談で言っているのであろうが、多分そなたに隠し事はできないのであろうな…
この者は頭で考えるよりも五感で感じとるのだ。
私のことをよく理解している。
何も言わなくても通じる心とは、こういうことであろうか…
だからこそ惹かれあったのだ。
「ちょっと…昔の…知り合い…に似た人を見かけてな…」
そう答えると、彼女は少しだけ息を飲んだ。
そして次の瞬間には屈託のない笑顔にもどり、
「その人の生まれ変わりの人かもね。」
そういわれて今度は私が息を飲んだ。
きっと生まれ変わりなのだ。
彼女は連れて行ってほしいと願ったこの時代に生まれ変わったのだ…。
そう思うのは自分勝手だろうか…
だが、そう思えば少しは救われる…。
すべてを話したわけでもないのに、いつも確信をついてくる目の前の愛しい人は、
いつも自分に優しい答えをくれる。
そんな彼女が、自分にとってなくてはならない存在なのだと改めて思い知らされる。
「…ありがとう」
「きゃ。何?ちょ、ちょっと街中!は、離して~」
そうは言われても愛しいそなたをこの腕に抱かずにはいられない。
もがいて逃げ出そうとする彼女をますます強く抱きしめる。
「うんもう~!!!写真とられてるぅ~!!コラ!!離せ!!」
「写真なんてもう今更ではないか」
「やだもう、ほんとやり手なんだからぁ~」
私が幸せになることを彼女は許してくれるだろうか…?
どうか、彼女が幸せにあらんことを…
終
ついに書いてしまいました…
ホントにつたない文章でお見せするのも恥ずかしいんですが、でもやっぱり
せっかく書いたので見てもらいたい気持ちもあるので勇気をだしてみました。
今はあともう一つ、ヒジンサイドのお話があるのでそれをUPしてみたいと思います。
今後そんなにたくさん書けるとも思えないんですが…
追記-10/30-
ヒジンの事をどう呼ぶか…迷いに迷って最初は名前呼びにしてみたんだけど、
やっぱりしっくりこないのでやめました(苦笑)
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