水害は利水ダムの浚渫怠ったのが原因、住民が提訴
2014/07/28
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20140724/671909/


 2011年7月の新潟・福島豪雨で福島県金山町を襲った水害は、利水ダム内の土砂浚渫(しゅんせつ)を怠ったのが原因だとして、7月18日に住民がダムを管理する電源開発と東北電力を提訴した。約3億円の損害賠償を求めて、福島地方裁判所会津若松支部に訴状を提出した。


 福島県西部の会津地方を流れる只見川には、発電を目的とした利水ダムが10基設置してある。訴状によれば、それらのダムに堆積した大量の土砂で水位が上昇しやすくなっていたために、家屋などが浸水。住民は、建物の修繕や田畑の土地改良などを余儀なくされた。





 豪雨時の堆砂率は、電源開発の管理する滝ダムでは37.7%、東北電力の管理する本名、上田、宮下の3ダムでは19~21.4%だった。2006年度の国土交通省の資料によると、治水も含めた全国のダムの平均堆砂率は8%。それと比べて非常に高いと原告は主張している。


 利水ダムにはそもそも洪水調節機能はない。ただし、河川法44条によると、利水ダム設置で治水機能が低下する場合は、機能を保持するための代替措置が必要だ。そのため、堆積した土砂の処理が適切だったかどうかが、裁判で争点の一つとなりそうだ。


浚渫船が放流ゲートを閉塞して水害拡大?


 さらに、原告は水害に至った別の要因も訴状で指摘している。


 最も堆砂率の高かった滝ダムでは豪雨前から浚渫作業のために、浚渫船などを浮かべていた。しかし、係留が不十分だったために、降雨によってそのうちの1隻が一つ下の本名ダムに流下し、放流ゲートを閉塞。その影響で本名ダム付近の浸水被害を拡大させたとしている。


 訴状では、一部のダムの堆砂を浚渫するまでは、ゲートを閉塞して水を貯留しないようにすることも求めている。


 東北電力は11年の豪雨以降、緊急対策としてダム上流部の土砂を掘削している。11~12年度で約8万7000m3の土砂を、13年度は約9万2000m3をそれぞれ除去した。




いすけ屋





 発電用のダムの堆砂が浸水被害を招いたということで、住民がダムを管理する電源開発と東北電力を提訴した。だが、住民の中には専門家はいないようだ。あまりに無知なので、小生がこれに投稿しようとして、やっぱりやめた。その原稿が下記である。何でも電力会社を悪者にしようとする左無きが、この訴訟集団のリーダーなんだろうが、おそらく恥をかくだけなので、あらかじめ忠告してあげようと思った次第。



 もっと詳しく説明してもよいが、所詮素人集団なので詳細は割愛する。



投稿原稿



<被害に会われたのは、まことにお気の毒です――。

 ただ、ダムが少しでも貯水容量を持っていれば、それだけでも洪水調整能力があります。また満水になっても、水面積効果があり、洪水到達時間を緩和します。


 もともと利水目的のダムであっても堆砂容量は見込まれていますが、これは貯水容量を確保するためであり、洪水調整能力を確保するための物ではありません。発電専用ダムなら、水位差が命ですから、尚更です。


 またダムの水位と家屋浸水とは関係なく、要はそれぐらいの雨が降ったということです。災害として支援をお願いするのが筋です。


 したがって、この訴訟は残念ながら「的外れ」でしょう。むしろ阿賀野川下流地域では、これらのダム群で随分水害から助かっていると思いますよ。

 どうせなら、これらのダムにさらなる洪水調整能力を持たせるようお願いしてみてはどうでしょう。電源開発ダムおよび東北電力ダムすべてに洪水調整能力を持たせれば、阿賀野川水系では洪水被害は起きなくなる事、請け負います。>