いすけ屋



 さすがは阿比留氏、肝心のツボを押さえている。<北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射などで緊張が高まる東アジアの「今そこにある危機」の協議よりも、70年も昔の歴史問題の方がもっと重要だと言わんばかり>。北の脅威の為に米国も日本も会談に参加しているのに、まるで他人事のようだ。北はふざけて休戦協定を破棄しているとでも思っているのか。米軍の助けが欲しければ、日本の米軍基地が後方兵站基地になるが、その為には日本の協力が必要であることすらわからないのか。



 これまで日本は韓国に優しかったから、今後もそうだと思っているのか。だとすれば、状況判断能力が非常に劣っている。日本人を本気で怒らせた罪は重い。安倍政権はその罪の重さを判らせてやる必要がある。これまでのような、自民党政権の対応ではなく、はっきりと間違いを知らしめてやることが大事だ。その為には「河野談話」という自民党の産物をまず、消去しなければならないのに、安倍さんは米国の圧力に屈して、「河野談話は見直さない」と言ってしまった。その代償が今回の無意味会談である。



 オバマには何の能力もないことは、これまでの実績ではっきりした。そのオバマにすり寄るとは、安倍さんもただの自民党ジジイの一人だということだ。頼むから、前言撤回して、間違いはまちがいとはっきり言ってほしい。今日も「袴田事件」の死刑確定囚が釈放されたではないか。48年にも上る行政のミスを裁判所は認めたわけで、これでまた冤罪事件がひとつ増えることになるが、国民は「間違わなくてよかった」とある意味では安堵している。過ちを引きずってはいけない。安倍さん、男なら決断してほしい。



 韓国とは「断交」して、「村山談話」「河野談話」の見直しというか、新たな談話を世界に発表するだ。これこそ、安倍首相に課せられた「戦後レジームからの脱却」の実行第一弾である。