いすけ屋

 この「師匠」という書き方は、安倍さん自身嫌だろう。もう、とっくに安倍さんは小泉さんを見限っている。安倍さんは下野中にずいぶん勉強したはずだ。アベノミクスの構想も、いい指導者に出会えた結果だし、郵政民営化の無様な結果も知った。次々と自民党の仲間を切っていった小泉流には、少なからず批判的だったはずだ。安倍さんが修業を積んでいる間に、新聞記者その他のジャーナリストはただ仕事に明け暮れていただけなので、世間の小泉批判の大きさを知る由もなかった。一般人にもそのレベルの人はいるが、今回の小泉さんの行動でよーくわかっただろう。引退してじっとしておれば、その連中ぐらいは騙し通せただろうに・・・。小泉劇場なんて、一回きりのトリックにすぎない。日本人はそこまでバカじゃないよ。

 細川という名家のお坊ッちゃまは、鳩山ポッポさんと同じ頭の持ち主と考えてよい。そもそも庶民の暮らしなんて分かる訳がない。なんせ実体験が無い。だから「脱原発」なんていう、現実離れした妄想が出てくるのだ。この人も「尖閣は中国のもの、竹島は韓国に上げればいい」なんて言いそうだ。この人は村山談話以前に、日本の侵略戦争を認め、謝罪した最初の総理大臣だ。よく日本の識者も、中国への侵略は事実だと仰る方が多い。またそれが「東京裁判史観」であることすら忘れて、彼らの自虐史観のもとになっている。それは中国の歴史を知らないからだ。さらに時代の必然性を無視し、史実に基づく真摯な歴史の見方をしていないからである。安倍さんが「侵略の定義は定まっていないから論評を避ける」と仰るのは、逆に中国の歴史に対する造詣が深いということである。

 中国の歴史と「侵略史観」については、後日稿を改めて、書くつもりだ。とにかく、東京裁判史観の老人は表舞台からは去ってもらいたい。未だに腹の虫がおさまらない。