自民税調会長、予定通り引き上げを 消費税増税「デフレ逆戻りは過剰な心配」
2013.8.19 22:46
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130819/stt13081922470005-n1.htm



 自民党の野田毅税制調査会長は19日夜、BS11番組に出演し、来年4月に予定される消費税率の8%への引き上げについて「消費税を上げればデフレに逆戻りするというのは何が根拠なのか。過剰な心配があるように見えて仕方ない」と述べ、予定通りの引き上げを重ねて主張した。



 野田氏は4~6月期の国内総生産(GDP)速報値が年率換算で2・6%増となったことなどから「(増税へ)まれに見る条件が整っている。この環境で挫折すれば、その影響は計り知れない」と指摘。「国際公約」の増税が先送りになれば国債の信認低下を招くとの認識を示した。



 また、本田悦朗内閣官房参与ら安倍晋三首相のブレーンが提案する1%ずつの増税については「毎年上がれば流通のコストはどれぐらいになるか。手間暇も含め大混乱だ。現実問題としては無理で、学者だから言えるのだろう」と述べた。




いすけ屋



 税制調査会長である野田さんの言ってる意味が変だ。「消費税を上げればデフレに逆戻りするというのは何が根拠なのか」ということは、すでにデフレから脱出しているつもりなのかい? 実際の7月の数値は、「統計局ホームページ/全国(最新の月次結果の概要)」(http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm )にある。

 

 これによれば2013年4月の時点では、CPIは-0.7・コアコアCPIは-0.6で差は0.1。今回発表された7月はCPIは0.7・コアコアCPIは-0.1で差は0.8となり乖離は広がっている


 CPIとコアコアCPIの差は、生鮮食品や食料・エネルギーを含めるかどうかなので、生活に密接したCPIは後者でなければならない。エネルギー価格は、日本の場合、ほぼ輸入だから元値と為替の掛け合わせとなる。4月からは為替の変化は小さいので、これは元値が上がっているからだ。元値も為替とも国民の需要供給だけで決まるものではなく、今では「金融市場」が操作している。ヘッジファンドとか外国の金融機関がね


 需要が大きく伸びているわけではないのに物価が上がってきたとしたら、これはまさにスタグフレーションの足音かも・・・というのは言い過ぎかもしれないが、事実「4~6月期実質GDP、年率2.6%増 3期連続プラス」によれば、<GDPデフレーターは前年同期と比べてマイナス0.3%。15四半期連続で前年を下回った。>と、デフレが継続していることを示している


 というわけで、庶民はまだまだ苦しむことがわかっている。給料は伸びない、可処分所得は減るわで、地方の中小企業にとっては、いい加減にしろって感じだ。まして、「物価が上がったということは景気がいい」なんて確信犯的ミスリードから「消費税上げます」とか、「上げなければならない」とか、無知もいいとこだ。



 野田さん、「税制調査会長」はあんたには荷が重すぎる。さっさと辞めるべきだ。安倍さんの公約は「デフレのうちは消費税を上げない」だよ。自民党員として覚えてるか?ちょっと株が上がったぐらいで、喜こんでんじゃあねえよ。4月に増税実施すれば、必ずアベノミクスは失敗する。それでもいいのか。