首相ら4人、15日に靖国神社参拝しない意向固める
2013年8月7日(水)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5403330.html


 安倍内閣のうち、安倍総理と麻生副総理、菅官房長官、岸田外務大臣の4人は、15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しない意向を固め、中国側に非公式に伝えていたことがJNNの取材で明らかになりました。


 来週15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しない、という意向を固めたのは安倍総理、麻生副総理、菅官房長官、岸田外務大臣の4人です。安倍内閣では今のところ、稲田行革担当大臣が15日に参拝したい意向を総理官邸側に伝えていますが、安倍総理は自らと麻生氏ら3人以外の閣僚の参拝については容認する方針です。


 政府関係者によりますと安倍総理ら4人は、参拝しないという方針を複数のルートで非公式に中国側に伝えているということです。外交に関わる安倍総理ら4人が15日の参拝を見送ることで中国や韓国の理解を得たい考えですが、今後は靖国神社の秋の例大祭にどう対応するかが焦点となります。




いすけ屋



 もしこの報道が事実なら、安倍内閣はまたしても私の期待を裏切ることになる。そんなに米国の圧力が気になるのか。それとも中韓と接近したいからか。それとも「靖国カード」を中韓のために残してあげたいのか。



 いずれの理由にしても、ちょっと米国とは距離を置いた方がいいと思う。今度の年次改革要望書の引き継ぎ版である「日米経済調和対話」での要望書の中にも、「消費税増税は予定通りにやらなければならない」と書かれているらしい。まだまだ米国は干渉してくる。もう、うんざりだ。



 それに、こうやって簡単に裏切るのなら、最初から「痛恨の極み」なんて言葉は使うな。何故ひとこと「靖国参拝は我が国の国内問題だ。外国からとやかく言われる筋合いのものではない」と反発できないのか。



 問題は靖国参拝云々ではない。日本の「自主権」の問題である。歴代の自民党政権は「自主権」よりも「中国」を選んできた。対中国ODAも国民に隠れるように支出してきた。技術供与もだ。おかげで中国は日本を追い越して世界第二位の経済大国になった。にも拘らず、国内問題が起きると、日本を叩くことで人民の目をそらせる方法を江沢民がとってからは、「反日政策」が彼等指導部のマニュアルになってしまっているし、教育でも反日教育に力をいれ、見事に「反日国家」が完成している。子分の韓国もこれに見習い、ピーピー言うようになり、日本と戦争をしたわけでもないのに、靖国参拝にいちゃもんをつけてくる。



 彼等の言い分に合理性があるなら、聞き入れてもいいだろう。しかし、もともと中国の靖国参拝批判は朝日新聞加藤千洋記者が、北京特派員時代(昭和60年8月7日)、の「中国「日本的愛国心を問題視」」と言う記事をはじめとする一連の記事で、この年の8月15日予定されていた、中曽根康弘首相の靖国参拝について繰り返し批判をしたことから始まる。



 8月15日予定されていた通り、中曽根康弘首相は参拝した。ところが、中国政府はこの時に正式な抗議の姿勢を示していなかった。そこで、社会党の田辺誠書記長らが訪中(8月26日)そして、中国はこの様な暴挙を許して良いのかと吹き込む。それから、中国の靖国神社参拝批判や抗議が始まった。この次から中曽根康弘首相は参拝を取りやめ、以降の歴代首相も参拝しなくなった。皆さんよくご存知の通りだ。



 中国にしてみれば、ちょっとプッシュするだけで日本政府は面白いように反応するから、これは止められない。カードとして通用するようにしてしまったのが、自民党政権である。自民党が変わるためには、まずここから打破しなければならないはずだ。安倍さんも約束したではないか。前回の安倍内閣は、非常に不安定だったけど、今回は全く違う。衆議院選にも参議院選にも圧勝し、安倍内閣は盤石である。



 以前は「”安倍おろし”もあり得た」と安倍さんご自身が告白しておられるが、今はそんな懸念は全くないはずだ。自民党の大勝は民主絶望と安倍人気によるものだから。麻生さんや石破さんではこうも勝てなかった。言って見れば「怖いものなし」なんだから、今参拝せずしていつするのか。今度こそ、本物の安倍晋三を見せてほしい。言い訳はききたくない。