【田代元検事不起訴】検察側「安堵」「組織に問題」 告発者「信頼回復不可能に」   
2013.7.31 22:08
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130731/trl13073122120003-n1.htm


 「上っ面ではなく指摘を謙虚に受け止めて捜査した結果、故意は認められなかった」。田代政弘元検事の不起訴処分を受けて、最高検の松井巌刑事部長は報道陣の取材に応じ、虚偽記載が個人の過失だったと繰り返し強調。一方、検察内部からは「問題が一区切りとなり安堵(あんど)した」「信頼回復はここからだ」との声が漏れた。


 最高検は4月の不起訴不当議決を受けた再捜査で、辞職後に会社勤めをしている田代元検事から複数回にわたり事情聴取。6月には小沢一郎代表の元秘書、石川知裕氏からの聴取も試みたが、石川氏が録音を希望したために中止した。


 松井部長は「関係者の取り調べなどできる限りの捜査を行って、証拠を冷徹に検証した」と言及。「不起訴は身内に甘いのではないか」との質問には「甘くないことを示すのは難しいが、有罪を立証できないものは起訴できない」とした。


 また、第1検察審査会が議決で「田代元検事はベテランであり、記憶の混同は考え難い」と批判したことについて、松井部長は捜査報告書の作成が聴取の2日後だったことを指摘。「2日前のことを全て正確に記憶しているか、私でも自信はない。再聴取は5時間に及び、記憶の正確性は薄れていた。勾留中の取り調べと再聴取では同じ問題がテーマで、過去の記憶を想起させる要因があった」と語気を強めた。


 不起訴を受け、検察幹部は「重い十字架となっていた捜査報告書問題の結論が出たという意味で、ようやく一段落した」と安堵の表情を浮かべ、「新証拠がない以上、再度の不起訴は妥当だ」との見方を示した。


 一方、別の幹部は「田代元検事の個人ではなく、組織の問題と捉えて、反省が必要。立ち直りに向け歩んでいきたい」と語った。


 田代元検事を告発した市民団体の八木啓代(のぶよ)代表は同日、「最高検の再捜査結果は、検審の疑問に答えられておらず、議決を踏みにじっている。これで捜査は終わりで、国民に対する信頼回復は不可能になった」と批判した。




いすけ屋



 お隣韓国の司法はメタメタであるが、日本はもっとひどいことになっている。田代元検事の不起訴がきまり、これで一件落着となった。だが、明らかにデタラメの捜査報告書を書いたのに、天下の検事さんが起訴されないなんて、韓国以下じゃないか


 不起訴の理由が、「記憶が混同していた」「故意を認めるのは困難だった」の二点張り。その前の検察審査会の決議が「不起訴不当」で、「起訴相当」ではない。ここがややこしいところで、「起訴相当」だと、検察は再審査しなければならず、その後再び「起訴相当」となると、小沢さんの時のように、強制起訴となる。似たようなニュアンスなのに審査会が「不起訴不当」で、検察が「不起訴」ならば強制起訴はない。これが狙いだった



 大阪で前田元検事がフロッピーの偽造をやって捕まった。それに続く不祥事だから、検察としては早く終わらせたかったはずだ。実はこの捜査報告書は田代元検事よりも上司の意向が強かったことが、このブログの「反訳書シリーズ」http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/2701347/  

を隅から隅まで読んでいただくと、よくわかる。現に、事務官がいて、調書を作っているのだから、記憶が混同する必要もない。それに何度も上司に見せに行き、水谷建設に関する証言をもっととれと要求され、田代元検事が取調室に帰ってくる様子がわかる。これこそ共同正犯なのに、上司は最初から起訴から外している。



 一旦、これが裁判沙汰になると、何もかもが表に出てきて、それこそ、検察、検察審査会、最高検を操る最高裁判所事務総局まで洗いざらいになる。したがって、田代元検事には起訴しないからと言うことで検事を辞めてもらい、すべての罪を彼にかぶせて、この件を終わらそうとしたものだ。いわゆる、トカゲのしっぽ切りである。最高裁には自浄能力がない。情けない限りだ



 ここに反訳書シリーズの一部を転載しておく




反訳書シリーズ)より


政治資金規正法違反被告事件(平成22年特(わ)第195号等)
被告人:石川知裕外2名東京地方裁判所刑事第17部御中     平成23年2月2日被告人石川知裕

弁護人吉田美穂子      被告人石川知裕に対する平成22年5月17日に行われた検察官による取調べの録音データの反訳書
録音日時   平成22年5月17日
取調検察官   田代敬弘検事
取調べ室内での田代氏との会話
(以下。田代検事を「」石川知裕を「」検察事務官を「事務官」と略す。)


01:27:11   じゃあ,ちょっとタバコ吸って,休んで下さい。ちょっとじやあ,一応概要だけ
     事務官(?)はい
       全面否定しませんよと。ただ,ま,ちょこっとだけ,ちょっと伝えてくるよ
     事務官(?)はい。
      (扉の開く音)
       まさかこんなまた取調べ受けると思わなかったですもんね一

       まあ別にいいじやん。久しぶりに会えて俺も楽しみだったし。はっはっは。
       はっはっは。いやまあ私も,まあ。
       人が変わってたらどうしようとか思ったけど。はっはっは

       今日またホテル泊まりなんですよ。帰ったら囲まれるし。
     事務官  ホテルどちらに?
       今日は新宿の方です。
     事務官  新宿の方ですか。
     事務官(聴き取り不能)はどうしましょうかね。
       いや,その辺で降ろしてもらって後はタクシーで。
     事務官 タクシー乗ってももう有名人ですからね。顔も…
       いやあそんなことないですよ。うん。そんなことないです。思ってるほどみんな気づきません。
     事務官 あ,そうですか。
       え,そんなに何か幹部怒つてるの?
     事務官 え。まあ,一部の,一部の過激派っていうかなんていうか

       大鶴さんとか?
     事務官 あ,まあ。はっはっは。
       だけど起訴された後で,こうやって呼ぱれてまたそういう話を聞くと嫌ですよね。
     事務官 そうですねえ。
       恐ろしいですよね。

 

    ・・・・・・・・・・・・・・・


       あ,ありがたいですね,そこ。
       「解釈されかねない」う一「解釈されかねない発言を」お一「したこともありましたが,私も」
     事務官 「
       「私も」
     事務官 「
        「私も」,あー「私も」,「私は」主語があるから「私も」。「ありましたが。私も,国会議員として」えー「政治活動を続
けている以上」う一「支援者に」,「支援者向けの」だな。「支援者向けの発言をせざるを得ないことをご理解ください」ぐらいにしようかな。
     石  
はい。
      田  「ご理解ください」
     石  吉田部長にまた怒られるかもしれませんけど。吉田副部長に。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・

     石  またここに来て,検事とタバコ吸うとは思わなかったですよ。
     田  はっはっは。

     田  
さてじゃあ,報告してきて,あれにしようか。許可もらってくるわ。
     石  
分かりました。
     田  
「水谷厳しく追及しましたけどだめでした」って。ちょつと,待ってて。
     石  
はい,分かりました。
     田  
ちょっと待ってね。三ちゃん,だめだぞ,ちくっちゃ。
     事務官 いや,僕は…


転載終わり



 内容は、まあ2回目の取り調べなので、思ったよりザックバランで、一応検察事務官もいて、最後に調書をまとめている。途中、田代検事が席をはずして上司に見せに行くが、上司は、水谷建設からの5000万円の授受について、石川氏が断固否定しているのを、なんとかこれを認めさせようとしている様子がうかがえて面白い。上司がこの点に執拗にこだわっているので、あとで書き直しを命令されたのではないかと思われる。これが捏造捜査報告書につながったのではないか。



 ここまでは、一般素人の推量なのだが、この問題に一番熱心に取り組んだ「一市民が斬る‼」の志岐武彦氏は、実際のデータに基づいて、もっと深い裏を見ている。それは、「検察審査会は開かれなかった」という、とても信じられない事だ。確かに「一市民が斬る‼」さんを覗けば、納得のいく説明が満載である。もし、そうなると、これはもう最高裁が国民を正面から詐欺にかけたことになり、司法の存在そのものを自ら否定する行為である。検察審査会の開催の有無を別にしても、この不合理にどのマスコミも突っ込まない。日本も韓国も司法、マスコミは似たり寄ったりである。



(「一市民が斬る‼」より引用)  

8月1日 最高裁は、小沢氏を確実に起訴するためには、生半可な「審査員誘導」という手は取らない!  

http://civilopinions.main.jp/  志岐武彦


  <捏造報告書で審査員を誘導できる可能性はあるか>


 検察官60人体制で30億円の大捜査をした末、検察は小沢氏を「起訴」できなかった。交通事故案件のように、1人や2人の出来の悪い検察官が職務怠慢で「不起訴」にしたものでない。


 だから小沢事件で、審査員を「起訴すべき」との判断に覆させるのは容易でない。

 小沢検審では、1回目審査で審査員・補充員22名、2回目審査で同22名、計44名が審査に係る。この44名の大半を「起訴相当」に誘導しなければならない。

 捏造報告書でそれができるのか。


 捜査に当たった検察官全員が「私達はまともな捜査は行いませんでした」とでも言わない限り覆えすのは無理だ。

 だが、検察が提出した捏造報告書ではそこまで書いていない。


 出された程度の捏造報告書で誘導できるとは到底考えられない。


 さらに、もし審査員がいたとしたら、「報告書が捏造である」ことに気づく者がいるかもしれない。審査の途上でそれに気づかれたら審査はそれでお終い。


 また議決後審査員全員が「報告書が捏造である」ことがわかったのだから、審査員の中から騙されたのだから議決は無効という声が上がる可能性がある。だが、その声もない。


 1回目審査で、捏造報告書が提出されたという情報はない。なのに、11人全員が「起訴相当」に賛成したという情報がある。


 <最高裁は不確実な方法はとらない>


 最高裁は、審査員の誘導では小沢氏を起訴議決できないと考えただろう。


 誘導がばれたら議決は無効となる危険性もある。

 最高裁は、小沢氏を絶対に強制起訴するのに誘導などという不確実な方法をとるほどバカではない。


 確実な方法は架空議決だけだ。

 最高裁が「架空議決やりました」と言わない限りばれない。審査員がいないからばらすものがいない。


 審査員を存在させないためには、検察審査会を新設すれば簡単にできる。

 後は、審査員が存在し、審査会議が開かれた如く見せかけるアリバイ作りさえしておけばよい。
 

確実、かつ簡単な方法は、架空議決だけということになる。


 <最高裁は架空議決がばれそうになると、捏造報告書を流出させ検察のせいにして幕引きを謀った>


 最高裁は2つの不手際で「架空議決」がばれそうになった。


 「架空議決日」を9月14日に早めてしまったことと、審査員平均年齢を何度も言い違え、異常に若い年齢を呈示したことだ。

 最高裁はやむを得ず、検察に頼んで捏造報告書を流出させた。
 
 国民は、捏造報告書を見せられると、それだけで起訴議決は捏造報告書の誘導によりなされたと錯覚してしまう。巧妙なトリックだ。さすが最高裁、としか言いようがない。


 冷静に考えると、捏造報告書ごときで審査員を誘導できるはずがないと思うのだが。


 皆さんはどう思われますか?


(引用終わり)