統一球調整「全く知らなかった」 加藤コミッショナー
2013年6月12日20時48分
http://www.asahi.com/sports/update/0612/JJT201306120001.html


 プロ野球の加藤良三コミッショナーは12日、東京都内のコミッショナー事務局で記者会見し、プロ野球で使用している統一球が微調整されていたことについて「私は全く知らなかった」と述べた。日本プロ野球機構は、メーカーに指示して今季から飛距離が出るように改良していたが、その事実を公表していなかった。


 進退については「まずガバナンスの強化に取り組みたい」とし、辞任の意志は示さなかった。現場に混乱を招いたことに関しては、「選手には申し訳ないと思っている」と謝罪したが、「不祥事を起こしたとは思っていない」との見解を示した。




いすけ屋



 やっぱりね。例年ホームランの少ない阪神でも、甲子園で結構打っているので「何やら変だな」とは感じていた。一ファンとしては野球は打撃戦の方が面白いので、飛ぶボールに異論はないが、なぜ世界標準の飛ばないボールに合わせたのか、その原点に立ち戻って欲しい。前回のWBCで選手が公式球に戸惑ったことを受け、11年シーズンからはWBC球に近い反発力の統一球を導入したのは、WBCで勝つためではなかったのか。



 加藤コミッショナーは、「私は全く知らなかった」と言って責任を回避しようとしているが、報告が上がってこないこと自体がコミッショナーとして失格である。元官僚だけあって、責任回避は得意なのかもしれないが、昨年、WBC出場拒否を表明した選手会に対し、説得材料にしたのが日本代表の常設化だったが、それすらも実行されていない。



 日本のプロ野球の現状から考えて、日本代表チームを常設するのは、無理。加藤さんは、大リーグワールドシリーズ優勝チームと日本シリーズ優勝チームとで、「リアル・ワールド・シリーズ」をやろうとか、巨人VS阪神の開幕戦を米国で開催する構想をぶち上げたり、意欲は買うが、どれも理念先行で現場の人間の視点が欠けている。官僚そのものだ。



 「今回の件は不祥事ではない」と仰るが、重要事項を隠蔽してファンをだましたのであるから、「不祥事そのもの」である。とっとと辞任するのが筋だろう。