肝いり「エネルギー戦略会議」3月末で廃止
ウソつき橋下 脱原発ブン投げ   
(日刊ゲンダイ02月15日)



 橋下市長の肝いりで始まった「大阪府市エネルギー戦略会議」が、3月末で廃止されることが本紙の取材で分かった。


 同会議は脱原発の実現を目指した橋下が昨年2月に立ち上げたもの。スタート直後は橋下も、「電力が足りないから原発が必要というのは、サインしなければ命がどうなるか分からないという霊感商法と同じだ」と威勢がよかった。ところが、大飯の原発再稼働を容認した頃から豹変。昨秋には会議を途中で休止させたりと腰が引け始めた。


 その上、原発推進の石原慎太郎ら「太陽の党」と「維新の会」が合流するとすっかりトーンダウン。今回、会議の廃止を決めたことで、「脱原発」は完全に終わりということになる。


 しかも、橋下がズルイのは、「脱原発」をやらない理由を会議のせいにして逃げようとしていることだ。


 今月8日、戦略会議は「2030年までの原発ゼロは可能」とした提言をまとめた。ところが、実現までの工程表はなく、橋下は「具体的な工程表がなければ、ゼロにするとは言えない」とゴニョゴニョ。そこで会議のメンバーは、今年のゴールデンウイーク明けに工程表を作ると府市の事務方に伝えた。すると予想外の答えが返ってきたという。


 「来年度は戦略会議の予算を取っていないので、5月に工程表を作ってもらっても困るんです」


 橋下はこれまで今後の戦略会議について問われると、「メンバーの意見を聞いて決める」などと発言。一度も「廃止」を囗にしていない。そのウラでは、とっくの昔に廃止を決めていたことになる。


 メンバーのひとりがこう言う。
 「来年の活動ができないと知って、みんなア然としていました。橋下さんの発言を聞いている限り、終わるなんて夢にも思わなかった。結局、私たちは橋下さんの人気取りのために使われただけだったんですね。その上、戦略会議の提言を逆手に取って『脱原発』をやらないとしたから悪質。すっかり騙されましたよ」


 橋下が「脱原発」や「原発再稼働反対」で旗を振ってきたのは、しょせん、世論のブームに乗っただけのパフォーマンスだった。全然、本気じゃなかったのである。「体罰問題」も同じだ。この男は注目を集めたいだけ。理念など何もないのだ。







いすけ屋



 やっと橋下さんも正気に戻った。これは歓迎すべきだ。もともと大阪の「エネルギー戦略会議」と言うのは名称からして、いかさまっぽいが、このグループを指導した飯田哲也は今どこにいるか。「日本未来の党代表代行」である。その前に山口県知事に立候補し、惨敗し今度も惨敗した所謂「選挙負け人間」だ。彼の言う「脱原発」だか「卒原発」だか知らないが、日本の実情をわきまえない空理空論の「お花畑」論者だ。



 当ブログでは最初から橋下さんは騙されていると書いてきた。注目を集める能力しかない橋下さんも、さすがにやっと気づいてくれたかと思う。日刊ゲンダイはボロクソに書いているが、政治家は己の間違いを見つけたら、即訂正する勇気が必要だ。そういう意味では彼は成長した。願わくば、しばらく大阪で修行して、今の思い付き政策を卒業してから、中央に進出してもらいたい。