虚偽捜査報告書作成 元特捜検事らを検審に審査申し立て 市民団体
   
2012.8.23 21:36
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120823/trl12082321370001-n1.htm


 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)の元秘書を調べた元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)=辞職=が虚偽の捜査報告書を作成した問題で、田代元検事らを虚偽有印公文書作成・同行使罪と偽証罪で告発した市民団体が23日、最高検の不起訴処分を不服として東京第1検察審査会に審査を申し立てた。


 捜査報告書は平成22年5月、田代元検事が元秘書の石川知裕衆院議員(39)を再聴取した後に作成された。捜査報告書と、石川議員の隠し録音の内容が食い違うとして同団体が田代検事らを刑事告発していたが、最高検は今年6月に不起訴処分としていた。


 申し立てには、上司だった佐久間達哉元特捜部長(55)=現法務総合研究所部長=と、木村匡(まさ)良(よし)元特捜部検事(50)=現東京高検検事=も含まれている。同団体は「審査員による国民目線での審査を仰ぎたい」としている。


 申し立てを受けた東京第1検審は今後審査を進め、「起訴すべきだ」と2度議決すれば、検察官役の指定弁護士が田代元検事らを強制的に起訴する。




いすけ屋


 ようやく陸山会事件でっち上げ検事の検察審査会が始まる。いまだに2回目の「起訴相当」を決議した検察審査会自体が幽霊状態である。最高裁が生年月日だけのデータすら公表しないので、おかしな平均年齢の確認も出来ないし、決議日9月14日の担当検察官の出張届けもない。検察審査員11人の旅費請求は日にちがちがう。初めての会合からわずか6日で決議を出したという不自然、不可能など、疑問点の解明は一切されずに、最高検は不起訴処分にして、裁判から逃げようとしている。


 客観的に見れば、小沢一郎の政治活動を削ぐため、陸山会事件を無理やり立件し、秘書を有罪にして小沢一郎の共同正犯を、こんどは検察審査会から強制起訴させるよう仕組んだ検察の幼稚な茶番劇である。民主党代表選のあった9月14日に合わせて、2回目の「起訴相当」をもって強制起訴としたのだ。この情報は民主党の両院議員総会の一部に知れ渡り、菅逆転勝利となったことは、周知の事実である。ただし、裏で、こんなことが行われていたとは、国民は全く知らなかったのだ。


 これは田代検事の捜査報告書捏造だけでなく、陸山会事件全体の捏造じけんである。菅政権が仕組んだ国策捜査であり、行政の司法介入および司法破綻の危険が間際に迫っている。もちろん検察に対し、ここまで力があるのは、民主党政権ではただ一人しかいない。沖縄地検に命じて中国船長を不起訴にした「あの人」である。今度の、検察審査会では、田代検事ではなく彼の上司が訴追されなければならず、さらにいちばんテッペンで指揮したsengoku38までお縄が及ばないと、ただのトカゲの尻尾切りで終わってしまう。


 まずは検察審査会が強制起訴にまでもっていってもらわないと先に進まないが、とにかく裁判にかけて、国策捜査の実態を暴きださないと、政治の悪は浄化されない。もし、これが強制起訴にならないならば、審査員の人選、担当検事、を疑う必要がある。人選ソフトもずいぶん問題があるらしい。


 障害者郵便制度悪用事件の前田検事有罪で、検察に自浄作用が働くかと、期待したが、今回の最高検の不起訴決定によって、この期待はもろくも崩れた。この上は、一族郎党全員、捕らえないと日本の中枢部は信用できないものとなるだろう。