伊勢新聞 大観小観
  
2012年7月21日(土)
http://www.isenp.co.jp/taikan/taikans.htm  


▼「主要新聞の社説は、なぜ消費税を上げろと言うのでしょうか」と、安住淳財務相が参院消費増税関連特別委で言ったそうだ。「主要新聞」とはどこか。「朝日だって読売だって考え方は違うにしても、このことは一致している」。朝日新聞と読売新聞ということだろう


▼両紙の増税賛成社説とやらをつぶさに分析したわけでないが、そもそも増税賛成論にそう「違った考え」というものがあるのだろうか


▼国債発行残高が危機的水準に近づき、このままでは第二のギリシャになりかねない。社会保障費が増大し、財政が破たんしかねない。自前の財源を用意する必要がある―。詰まるところ、財務省を中心としたそんな考え方に集約されるのではないか


▼専門知識の豊富な財務相ならではの両紙の微妙な差をかぎ分けたか。あるいは憲法、外交問題などで両紙が社論を異にしていることを指すか。NHK出身で報道界に精通しているだけにありそうな話だが、あるいはプロ野球・読売巨人軍報道に対する紙面を使った対立が頭をよぎったのかもしれない


▼朝日、読売が日本で一、二の部数を誇る「主要紙」であることは確かだが、部数でみれば地方紙計が圧倒的で全国紙が束になってもかなわない。全国紙と地方紙は、環太平洋連携協定(TPP)などしばしば社説は対立してきた


▼消費増税にはそれほど明確な境界はないが、「公約違反」(琉球新報)「社会保障改革を先送りするなら増税も棚上げすべき」(北海道新聞)などさまざま。一致しているのは「解散して信を問え」。お膝元の河北新報もまた、しかりである。




いすけ屋


 安住淳財務相が「大新聞は消費税増税に賛成してくれている」と言うような意味合いの事を言った。この大観小観は、それに対する地方新聞のちょっとした抵抗か。「部数でみれば地方紙計が圧倒的で全国紙が束になってもかなわない」と地方紙の優位性を説き、その圧倒的部数を誇る地方紙は、「消費税増税に反対し、TPPでも反対しているよ」と。


 また「地方紙こそ民の声を反映しているのだぞ」という、大新聞に対して意見しているようにも受け取れる。地方紙は、全国ネットのニュースは通信社から買ってはいるが、地元の事に関しては、記者さんが足を使ってしっかり取材している。だから、地元ニュースには捏造は無いので、安心して読めるのだ。


 ところが、大手紙の「関係者の話によると・・・」で始まる全国ネットのニュースは、捏造、デマが多い。だから、まず話半分で読み取らなければならない。あれこれ、ニュース・ソースを探していると、官邸であったり、だれそれの記者会見であったり、わかってくるが、同時に、検察や財務省や経産省の役人発というのもバレて来る。


 昨日の当ブログ、検察の不祥事は、いずれ明らかになるが、2回目の検察審査会の議決日に斉藤検事が出席していないとなると、手続き上審査会は無効となるものだ。そうなると「小沢強制起訴」も無効となる。そもそも11人の平均年齢が3回も変わったり、議事録が無かったり、おかしいことだらけの2回目の検察審査会なのである。


 ところが、この検察審査会議決捏造によって、小沢一郎の強制起訴が決まり、民主党は小沢氏を党員資格停止として政治活動をできなくした。その前の、秘書逮捕によって、党代表も降りているわけで、この一連の(でっちあげ)事件によって、「小沢総理大臣」がなくなり、強制起訴によって、震災後の活動にも小沢氏の手足を縛ったということである。


 これは、自民党麻生政権が起した国策捜査であり、小沢一郎を政界から抹殺するためのものだった。というより自民党とすれば政権維持が危うかったので、選挙師小沢の息の根を止めたかった。しかし世間は自民党政治に飽き飽きしていたから、「一度民主党にやらせてみるか」といった軽い気持ちで政権交代させたのであるが、現実は見ての通りだった。


 2代目菅政権も、この国策捜査を引き継ぎ、小沢排除にった。ところが、震災につかまり、政権運営の未経験者の集まりでは右往左往するばかり。小沢総理だったら、こんなに、もたつかなかったし、もっと早く震災処理は進んでいたと思う。ガレキ処理場にしても岩手、宮城、福島の各県に一箇所ずつ造れば、地方自治体がこんなに混乱することも無かっただろうし、小沢政権だったら実行していただろう


 国民の多くは、検察が流した「噂話」をマスコミがバイオスをかけて、さも本当のようにばら撒いたから、真に受けてしまった。「田中角栄、金丸信にならい、刑事被告人を世襲した小沢さん、あなたの居直りを許しはしない. 小沢一郎さんに国民が鉄槌をくだした。9月14日、国民を代表して、検察審査会が二度目の「起訴相当」の議決を行い、小沢さんの強制起訴が決定した」と工作員の佐久間哲が「ニッポンリポート」でこのように書いている。この佐久間哲とやらも完璧に騙されていたことになる。しかし、このレベルの「ものかき屋」は消えて頂くしかないのだ。


 皆さんのほとんどは「そうだ、そうだ」と拍手を送ったかもしれないが、これらは全て仕組まれた茶番劇だったのだ。24日の18分で森ゆうこ議員がどれだけ追求できるか分からないが、法務省はわざわざ1週間も延ばしてきたからには、何らかの屁理屈なり、あわてて作った出張簿を出してくるだろう。法務省はそこまで追い詰められているのだ。


 このあたりのニュースはまったく流れないから、(いすけ屋)は一体何を書いとんのや?と不思議に思われるかも知れないが、直接、森ゆうこ議員のホームページを訪れるなり、「検察の罠」(日本文芸社)を読んでいただければ、経緯は理解できる。


 ここまで、日本の司法行政はダメになっているのに、金曜日には「原発はんたーい」と、集まって皆さんのんきなものだ。日本人は「山」となるのが好きだから、集まるのは自由だし結構なこと。ポッポさんも昨日は参加したらしいが、勝谷さんも参加したようだ。勝谷さんは本職が「コラムニスト」とあるが医者を目指していたはずだから理系の頭をもっておられる。ポッポさんはどうでもよいが、「勝谷誠彦、お前もか!」という気持ちだ。


 金曜デモは敵が多いので、日を改める。今日のブログは、地方新聞は御用新聞にならずに頑張っているのを見て、大事なことを書かない大手新聞にひとこと言いたかったので・・・。


 「地方新聞ではジャーナリズムは生きているぞ!」