校庭利用の基準「20ミリシーベルト」撤廃へ
    
2011年8月25日3時2分
http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201108240683.html


 学校の校庭利用をめぐる放射線量基準について、文部科学省はこれまで示してきた「年間20ミリシーベルト」の目安を撤廃する方針を固めた。基準を定めた今年4月と比べて線量が大幅に減ったため。児童生徒が学校活動全体で受ける線量を年間1ミリシーベルト以下に抑えるとの目標は維持するという。


 目標達成のため、学校で毎時1マイクロシーベルトを測定した場合は除染が必要との考えを示す予定で、26日にも福島県に通知を出す。ただし、校庭利用の制限基準とはしないという。


 東京電力福島第一原発の事故を受け、文科省は4月、福島県内の学校で毎時3.8マイクロシーベルト以上が校庭で測定された場合、校庭の利用を制限すべきだとの暫定基準を示した。子どもが年間に受ける放射線量が20ミリシーベルトに達しないよう設定された値だったが、保護者らから「上限20ミリシーベルトは高すぎる」との批判が相次いでいた。




いすけ屋


 先のブログにも関連するが、年間100ミリシーベルトが「体に最もよい」レベルなのに、20ミリシーベルトでも高すぎるととの批判を受け入れて、文部科学省は「年間20ミリシーベルト」の目安を撤廃するという。これはICRPという権威におぶさった無責任行政の典型である。「低い値にしておけば害はないやろ」程度の発想だろう。記事では、<基準を定めた今年4月と比べて線量が大幅に減ったため>とあるが、それでは規準の決め方がおかしいだろ?



 低放射線が危険でないとしても、幼児、子供には注意しなければいけないのではないか、と心配する人がいる。ところが世界には突出した高放射線地域が存在する。中国広東省の陽江は日本の8倍、インドのケララは日本の9倍、ブラジルのカラハリは日本の13倍、イランのラムサールに至っては日本の何と24倍である。こんな所に住んでいたら、ガンにかかったり、遺伝障害がおこったり、大変なことになるはずである。


 少なくとも、現在の日本政府、あるいは「良心的学者」が主張する基準からしたら、とんでもないレペルであり、すぐさま全員避難させなければならなくなる。しかし、ここの住民は何の問題もなく生活しているだけでなく、概して、ガンは少なく、長寿である。こういう実例に対し、放射線絶対悪論者は「代々そこに住んでいるので、免疫が出来たのだろう」だとか「何か別に放射線障害を打ち消すようなものが存在しているのかもしれない」などと全く勝手な屁理屈を言い出したりする。代々放射線にさらされていると免疫が出来るのだったら、何も放射線などを避ける必要がなくなるはずだ。


 低放射線が危険でないとしても、幼児、子供には注意しなければいけないのではないか、と心配する人がいる。しかし、この高放射線地域には、幼児、子供はいないのかと言うと、そんなことはない


 これらの地域に住む人達は、代々この地で、妊娠し、そして生まれ、幼少期を過ごしているのである。その間、ずっと日本の10~30倍くらい、場合によっては100倍の放射線を受けているのである。もし胎児の時、また幼児の時、子供の時にこういう放射線を受けると危険である、ということなら、こんな長寿になることは「絶対に」あり得ないはずである。

 

 遺伝への影響ということも含めて、低線量放射線は人間に害を与えるものではないということなのである。にもかかわらず、10マイクロシーペルトにもなっていない校庭の土を剥がすという、愚かなことを糞真面目にやっている政府および地方行政は、いかがなものか。せっかくのチャンスをみすみす、金をかけて捨てている。無駄を排除するのが得意の民主党さん、早く仕分けしてくれ!そして子供は外で遊ばそう。