被曝による発がんリスクは? 「喫煙や飲酒のほうが心配」
   
2011.6.9 09:5
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110609/cpd1106090955007-n1.htm


 「ただちに健康への影響はない」と言われても、目に見えないだけに、健康被害が心配になる放射性物質。東大医学部付属病院で放射線治療を担当し、茨城県東海村のJCO臨界事故で被曝(ひばく)した作業員の治療にも携わった中川恵一准教授は、被曝による発がんリスクについて、「日本人は、2人に1人が、がんになる世界一のがん大国。喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語り、過度の心配をする必要はないという。


 中川准教授によると、被曝が人体に与える影響は「100ミリシーベルトがひとつの目安」。100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんが原因で死亡するリスクは最大約0・5%上昇。野菜嫌いの人や受動喫煙と同程度だ。運動不足や塩分の取りすぎは200~500ミリシーベルト、喫煙や毎日3合以上飲酒した場合は2千ミリシーベルト以上の被曝に相当。「たばこや飲酒による発がんリスクは、被曝と比べものにならないほど高い。この機会にがん対策全体を見直すべきだ」という。


 もともと自然界から年間数ミリシーベルトを被曝している人間の細胞には、放射線で傷つけられたDNAを回復させる機能が備わっている。


 長期間にわたって受ける放射線量が100ミリシーベルト以下ならば、ほとんどが修復される。実際、広島・長崎のデータでも、100ミリシーベルト以下で発がんが増えたというデータはない。ただ、一部の原発作業員のように、短期間に200ミリシーベルト以上を被曝するようなケースについては、「年間20ミリシーベルトを10年浴びたのに比べ2~10倍高いリスクとなる可能性がある」と警鐘を鳴らす。


 依然、風評被害が広がる農水産物については「国の食品衛生法に基づく基準値はICRPなどの国際基準を踏まえ、食品ごとに放射性物質の摂取上限が厳しく設定されている。原発周辺に自生する山菜などを食べるのは危険だが、流通しているものについては基準値を下回っており、問題ない」と強調。「汚染を気にして野菜や魚の摂取が減ったり、被曝を恐れてがん検診を受けなかったり、ストレスや運動不足の方ががんのリスクを高める」とする。


 「半減期が短い放射性ヨウ素はほぼ消えた。今、大気中に放射性物質はほとんどない。それ以降は、3月15日までに放出され、雨に溶けて土の表面に蓄積したセシウムからのガンマ線が被曝の原因。公共事業による土壌改良などが必要だ」と話している。



いすけ屋


 ようやく低線量被曝に関する記事も出てきた。これまでは余りにLNT仮説に洗脳されたマスコミ主導の風説に、庶民は完全に騙されてきた。20ミリシーベルト/年で大騒ぎしている大元はマスコミだ。国民の大部分が左巻に汚染したのもマスコミのバックアップによって成し遂げられた。団塊世代はパソコンも扱えず、情報源が新聞・テレビに限られ簡単に大マスコミになびくから、左巻が多い。


 LNT仮説(Liner Non-threshold Theory)とは、以前にも解説したが、「しきい値なし直線仮説」 である。この仮説あるいはモデルは広島・長崎の被爆者のいわゆる「生涯調査」から得られたもので「放射線の影響は線量に比例して減少はするが、これ以下では影響が消失するという、「しきい値」があるという証拠は見つからない」ということだ。すなわち、放射線はその量がいくら少なくても、それに応じた損傷が起きるため、安全な量は存在しないという仮説であった。しかし是は安全サイドを考えたデータのない想定である。



 従って各種の線量限度等を勧告している国際放射線防護委員会(ICRP)でも、「この仮説は放射線管理の目的のためにのみ用いるべきであり、すでに起こったわずかな線量の被曝についてのリスクを評価するために用いるのは適切ではない」としている。それにもかかわらず、微量の被ばくに対してLNT仮説を用いてリスクが評価される場合が後を絶たず、このような情報を受け取った一般の人々に誤解を与え、放射線に対する恐怖感、不安感を助長する結果になっている。


 この典型例が、避難区域への一時帰宅のユニフォームだ。これをやらせる根拠はLNT仮説にほかならない。これからの夏場に、あんな恰好でいられる筈が無い。勇気を出して、Tシャツ1枚での帰宅を許すべきだ。2時間を3時間にするとか、もっと融通をきかせる事必要である。


 先日、某メールマガジンで、茂木弘道氏がラッキー博士の「放射線廃棄物による健康増進」の日本語訳PDF版を希望者に配布していただけるとあったので、早速申し込み、手に入れた。それによると、むしろ低線量被曝した人の方が、しなかった人より健康であるという調査結果が出ている。以下にその切り口を紹介する。



 <原爆によりたくさんの人が死亡し、壊滅的な被害があったことなどがメディアで大々的に報道されたことにより、世界中の人々は(電離)放射線は全て有害であると信じ込むようになった。このため、わずかな量の放射線についても怯えるようになってしまったのである。


 LNTドグマ( Linear No Threshold 一放射線はわずかな量でも害があり、有害な度合いは量に比例して直線的に増加するとする考え)に基づき法律が制定された。低線量放射線が健康に有益であるという科学的に実証された情報は無視された。本論文に取り上げた諸研究には原爆で生き残った日本の人々の健康が増進された例が紹介されている。突然変異、白血病、臓器のがんによる死亡率などが減少したこと、平均寿命が延びたことなどがその例である。



 それぞれの研究においてLNTドグマが否定される”闇値”があることが示されている。原爆による急性放射線被曝の同値の平均は約1 0 0cSV(訳者注:100センチシーペルト=1000ミリシーベルトmSV)である。原爆の生存者に関するこれらの研究から次のようなことが結論として得られる:
 ・低線量放射線を一回浴びことにより生涯の健康増進につながる。
 ・低線量放射線で健康増進があるということはLNTの考え方の間違いを意味する。
 ・生存者の治療に当たっての効率的な治療の優先順位には放射線ホルミシス効果を取り入れるべきである。>



 放射線ホルミシス効果については、当ブログ5月21日版で紹介している。もう一度言うが、殆どの人は放射線に関するLNT仮説を信じており、その当然の帰結として、”放射線はすべて害毒である”と信じている。日本に落とされた原爆による人的、物理的な甚大な被害がメディアで大々的に報道されたことにより、世界中の人々は放射能にはすべて害があるというLNTドグマを信じこむようになった。 LNT ドグマは正しいに決まっていると、学校や大学で教えられている。それが当然であるかのごとくメディアでは連日報道されているし、多くの国ではそれを前提として法律が制定されているのだ。



 あまりにも放射線の害毒に目を奪われることにより、人々は低線量放射線のもたらす恩恵に目をつぶってきた。低線量放射線を生体が浴びることにより生体に良い効果が得られるということは一世紀以上前から知られている。このことは3000以上のレポートに記録されているのである。このデータのある結論とデータの無い仮説と比べる時、どちらが正しいかは明白である。はやく洗脳を解いてもらいたい。