「中国が前向き」は誤算、翻弄された日本
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101029-OYT1T01013.htm?from=main5



 【ハノイ=宮井寿光、向井ゆう子】中国側が29日夜になって菅首相と温家宝中国首相との会談拒否を表明したことに対し、政府は反発を強めている。


 中国側が会談調整に応じながら国内の根強い反日世論などを考慮し、ぎりぎりまで態度を明らかにしなかった末の対応だからだ。


 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を受け、ハノイでの日中首脳会談は一時困難視されたが、仙谷官房長官が今月1日、中国の戴秉国国務委員と電話で会談したのをきっかけに可能性が再び出てきた。


 4日にはブリュッセルで両首相が非公式ながら会談したことで、中国側もハノイでの両首相の会談調整に事務レベルでも応じるようになった。


 当初、日本側には「中国側の方が首脳会談実現に前向きだ」との見方も出た。中国漁船衝突事件への対応や、服役中の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞への反発ぶりに国際社会が懸念を示し、「中国側は日本との関係改善を望んでいる」との見立てからだ。外務省には「頭を下げてまで中国と会談をする必要がない」との強硬論もあった。

(2010年10月29日22時59分 読売新聞)




いすけ屋



 中国の日中首脳会談ドタキャンは今に始まった事では無い。2005年、小泉首相との会談を間際でキャンセルし、さっさと帰って行った呉儀副首相の姿が印象的だ。この時も中国国内では「靖国問題」で反日デモが頻繁に起こり、中国政府はびびっていた。閣僚の誰かが「靖国は国内問題だ」と言った事が原因らしいが、会談を中止するほどの事か?なおさら会って、膝詰めで話し合うべきなのに、「中華人民共和国」は礼を失する事には無頓着らしい。


 今回も別に何の痛手も無いからどうでもいいことだが、明らかに日本を舐めた態度である。フランスの通信社の誤報が原因とも言われているが、言い訳にすぎない。要は、こうやってドタキャンして中国の日本に対する優位性を見せることで、中国内に浸透する政府への不満を、少しでもかわそうとする彼等の常套手段である。


 こんなもの議論するに値しないが、マスコミが一人で騒いでいる。ここ1年ぐらい、中国を無視したらどうか。ほんとに煩わしい国である。