いすけ屋



 以下のニュースは全て親子間での殺人事件という悲しいニュースである。ここ20年ぐらいで急激に増えてきている感じがするが、一体なぜだろう。景気が悪く、貧富の格差が大きくなり、何かと暮らしにくい現状があるにしても、肉親我が子に手をかけるとは、もはや人間のすることではない。犬畜生より劣る行いであるのに、余りにも連日この手のニュースを聞かされると、「中国の民度が低い」とか言いにくくなる。少なくとも文明の遅れたというか、開花していない後進国ではより家族愛は強いような気がする。



 基本的人権を考えるなら男女同権は当たり前である。ただし欧米より輸入されたジェンダーフリー思想はどこか間違っている。そもそも男と女は「田んぼの力」と「くの一」というふうに字そのものから違う。従って人類の歴史伝統において文化学的にも生物学的にも各々役割が基本的に違うのである。子供は物心つくまでは母親の体温を感じていないと安心できない。なのに母はお金を稼ぐために託児所に子供を預けて仕事に出る。事務的な能力においては、女性は男性より優秀であるから、企業も男女分け隔てなく採用している。



 「三つ子の魂百までも」と言われるように、親の愛情をあまり受けなかった、体で感じる時間の少なかった子供は、大人になっても精神の奥底にその不満を宿しているものだ。その不満は一度少年少女期に反抗期として現れるが、ふつうは大人になると親の立場が理解できるようになり、真の感謝の念が芽生えるものだ。



 戦後の教育から論語が消え、修身が消え、道徳という科目でさえ、日教組に反対され一時期精神的支柱はなかった。欧米では道徳と言う教科はないが、必ず宗教の時間があり、その中で道徳マナーを培っている。日本の場合、多神教であり、それが無宗教主義とカン違いされているが、仏教伝来以前から神道はあり、これが仏教を容認したので、ますます多神化しているようにみえる。おおむね、自分の家系の先祖や自分自身の没後の世界については仏教に、社会的先祖に対する感謝の念は神社にお参りする形が多い。これとて、自然はすべからく神としてしてしまう神道について何も教えない戦後の教育こそ、問題ではないか。



 親子関係を大事にするという面では、韓国にはかなわない。儒教をより深く信仰している文化でもあるが、韓国人から今の日本のこの現状をみたら、彼等はどう思うのだろう。経済・技術では何年たっても日本を追い越す事は難しいだろうが、家族関係では、すでに日本よりはるかかなた先を行っている。くやしいがそれが現実だ。



 若い母親がわが子を殺めるのは、90%以上の確率で男がからんでいるという。SEXに溺れると子供がうっとうしくなるのだそうだ。FreeSexの欧米文化を取り入れた日本では、2007年の統計で婚姻率が0.6%に対し離婚率が0.2%である。3組に1組が離婚しているという数字である。残された子供は犯罪に走る傾向も強いようである。



 米国価値研究所Institute for American Valuesの調査結果によれば、

①離婚や未婚、再婚した家族で育った娘が未婚の母になる率は3倍に達する。
②母子または父子家庭で育った子供は、結婚している実の両親の家庭に育った子供に比べて2倍の確率で30代初めまでに実刑を受けている。

③親が離婚した子供は両親がそろった家庭に育った子供と比べて社会人になったとき、失業率や経済的な困窮が増加している。

という結果が出ている。



 子供は反抗期が終わるころまでは親がそばにいてやるべきなのだ。反抗期は母親に向かう事が多いのも甘えの反動である。その分成長した暁には母親の方が大事にされる。これも役割分担の結果であって、ジェンダーフリーというわけにはいかない。自立心旺盛で家を出て行く子は、心配はいらない。反抗して出て行く子は、いずれ帰ってくるから、何時でも帰れるように自然体でいることだ。



 だらだら長い駄文になってしまったが、日本人は元来親孝行で仁徳優れた人種である。特攻隊の遺書を読めば、よく分かる。今の時代が狂っているのであって、経済一本やりで突っ走ってきた戦後は、そろそろ見直さねばまらない。





79歳・母の遺体、廊下に2週間余放置
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101013-OYT1T01325.htm


 自宅に母親の遺体を隠していたとして、愛知県警西枇杷島署は13日、同県清須市廻間、無職寺田卓司容疑者(47)を死体遺棄容疑で逮捕した。


 発表によると、寺田容疑者は9月25日頃、自宅1階の廊下で母親の妙子さん(79)があおむけに倒れ、死亡しているのを見つけたが、そのまま放置し、隠していた疑い。

 寺田容疑者は妙子さんと2人暮らし。市高齢福祉課によると、近所の住人から妙子さんの姿が見えないと連絡があり、市職員が今月8日と12日に訪問したが、寺田容疑者は玄関付近にゴミを積み上げて遺体が見えないようにしたり、「静岡の実家にいる」とごまかしたりしていたという

 市職員が13日に訪問した際、寺田容疑者は「警察で話をしたい」と話し、市職員と一緒に同署へ出頭した。

(2010年10月13日 23時47分 読売新聞社)




乳児に食事与えず体重2キロ切る…母親を逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101021-OYT1T00139.htm


 産んだばかりの長男に十分な食事を与えなかったとして、愛知県警東署は21日、名古屋市東区東桜、店員岩崎真弓容疑者(32)を保護責任者遺棄容疑で逮捕した。



 発表によると、岩崎容疑者は今月6日頃、自宅で長男を出産したが、十分な食事を与えるなど必要な保護をせずに放置した疑い。

 診察した医師によると、長男は、タオルを巻いた状態で体重が2キロもなく、脱水症状や栄養失調の状態で、多臓器不全も患っていた。命が危ない状態で、現在は、集中治療室(ICU)で治療を受けている。

 岩崎容疑者は「1日に4、5回粉ミルクをあげた」と供述しているが、医師は2、3日は食事を何も与えていない可能性が高いと診断している。

 岩崎容疑者は、出産前後で一度も医師の診察を受けていなかったが、20日になって長男の具合が悪いと感じ、同区内の個人病院で初めて受診。個人病院の医師が命の危険性を感じ、救護隊に連絡、救護隊から同署に通報があった。

 岩崎容疑者は一人暮らしで、父親の名前は供述していないという。
(2010年10月21日 13時07分 読売新聞社)




ホームステイの中2にわいせつ容疑、里親逮捕

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101021-OYT1T00584.htm


 児童福祉法に基づく里親として自宅で預かった中学2年の女子生徒(当時14歳)の体に触ったとして、滋賀県警甲賀署は21日、同県甲賀市土山町山中、無職杉岡博容疑者(62)を強制わいせつ容疑で逮捕した。



 女子生徒は短期のホームステイで杉岡容疑者方に滞在していた。調べに対し、杉岡容疑者は「やっていない」と否認している。

 発表によると、杉岡容疑者は昨年8月中旬、自宅で、同県内の女子生徒が就寝中、胸などを触った疑い。今年7月下旬生徒が同署に告訴して発覚した。

 同署や県中央子ども家庭相談センターによると、杉岡容疑者は2002年から里親として登録。これまで短期(最長2週間)のホームステイなどで数人の子どもを預かったという。里親は、家庭で養育できない子どもらを預かって育てる国の制度。
(2010年10月21日 05時12分 読売新聞社)




事故に見せかけ車海中に、母死なせた長男逮捕



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101023-OYT1T00364.htm


 海中に乗用車をわざと転落させ、同乗していた母親(85)を殺害しようとしたとして、大阪府警貝塚署は23日、長男の同府岸和田市八阪町、電気工事業中村晴史容疑者(64)を殺人未遂容疑で逮捕した。



 調べに対し、容疑を否認しているという。母親は同容疑での逮捕状が出た後の23日未明に死亡。同署は殺人容疑に切り替えて追及する。

 発表では、中村容疑者は21日午後6時頃、同府貝塚市二色港町の路上で、車に母親の岸和田市下池田町、原田春江さんを乗せて運転、約10メートル先の岸壁から海中(水深5メートル)に転落させ、原田さんをおぼれさせて殺害しようとした疑い。

 中村容疑者は事故後、同署に「エンジンをかけて車外に出て、母親を助手席に乗せたら勝手に車が動き出した。運転席に戻ってブレーキをかけたが、間に合わなかった」と説明していた。

(2010年10月23日 11時38分 読売新聞社




6か月次女「揺さぶり死」容疑、母親を逮捕



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101023-OYT1T00680.htm


 生後6か月の次女を激しく揺さぶるなどして死なせたとして、滋賀県警甲賀署は23日、同県湖南市岩根、主婦窪恵美子容疑者(36)を傷害致死容疑で逮捕した。


 窪容疑者は「泣きやまないので、いらいらしていた」と述べ、容疑を認めているという。県警は、児童虐待の一例とされる「乳幼児揺さぶられ症候群」によって死亡した可能性があるとみている。

 発表によると、窪容疑者は21日午前8時45分頃、集合住宅2階の自宅で、双子で次女の由加李(ゆかり)ちゃんを両手で抱き上げて左右に数回、激しく揺さぶるなどして外傷性硬膜下出血を負わせ、同日午後11時25分に死亡させた疑い。

 乳幼児揺さぶられ症候群とは、体を激しく揺さぶられることで、未発達の脳が頭蓋(ずがい)骨の内側に打ち付けられて損傷する脳障害。子どもに腹を立てた親などが行い、死に至ることもある。

 窪容疑者は、会社員の夫(34)、双子の長女と由加李ちゃんの4人暮らし。由加李ちゃんが亡くなった病院から「不審な点がある」と警察に通報があり、司法解剖で死因が判明した。

 窪容疑者は子育てに悩んでいたといい、夫が、自宅近くにある勤務先から昼休みなどに戻って育児を手伝っていたという。

 湖南市などによると、由加李ちゃんは8月末の健診では約7キロと平均体重で成育は順調だったという。

(2010年10月24日03時01分 読売新聞)