「サザンオールスターズ」というバンド名は桑田さんの小中学時代の同級生、宮治淳一さんが名付け親。

 1974年、青山学院大に進学した桑田さんは音楽サークルに在籍。翌年から並行して、地元で音楽サークル「湘南ロックンロール・センター」をスタートさせました。公民館など地元の施設を利用して練習を行い、定期的にコンサートも開催。ただメンバーの編成、人数は毎回バラバラで特定のバンド名も存在しなかったんです。

 第4回くらいの『湘南―』で、『ばっちりメンバー固めたから』と宮治さんに電話がかかってきました。「バンド名が決まったら教えてほしい」と宮治さんは桑田さんに伝えたが、何日たっても連絡はなかったそうです。

 ライブ情報の『ぴあ』の告知の締め切りも迫っていたので、バンド名がないからといって、空欄で出すわけにもいかない宮治さんは、何の気なしにバンド名をつけてしまうんです。ラジオから『サルサの帝王、Fania All Stars。ついに来日』と聞こえてきて、その『オールスターズ』が頭に残っていて、宮治さんが風呂から上がるとニール・ヤングの『サザン・マン』が流れていました。『ファニア・オールスターズ』と『サザン・マン』で『サザン・オールスターズ』。こうして、「桑田佳祐とサザンオールスターズ」というバンド名が決まりました。

 76年4月11日、藤沢青少年会館で行われた公演。宮治さんの「バンド名、これで出てくれよ」というお願いに、バンド名へのこだわりがなかった桑田さんはあっさりと承諾。初めて桑田が“サザン”としてステージに立った瞬間でした。その後は「桑田佳祐と」が外れ、メンバーの固定と同時に、バンド名も固まっていきました。