■2020/10/30(金) 鳥と松と星と 第12話「下総中納言の説教 神無月編」
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丙午 六白仏滅 曇
ウワサ雀の京童に聞く。
従五位上・松野伊勢守隆幸(清和源氏為義流、大友氏の支流松野氏猶子)、下総国浦安に中山権中納言兼下総守さま訪ねると云々。
松野勢州、「柳営(花の御所のこと)もうヤバいっす。播磨守増長益々激しく、過日、武蔵守を誉めたのは間違いで、よくよく思い出せば彼の者が『組織グループ内であまり顧みられない方に対しても気配り目配りを欠かさない』というのは、女性に対してのみで、男性に対しては意外なほど冷淡なもの。右中将と伊予守の音量常軌を逸しておりまする。会話の際の音量は、小松内府を継いだ諏訪内府さまや平井中納言(4代目掃き溜めの鶴)さまや竹屋左馬頭(5代目掃き溜めの鶴(仮))さまのように、耳をすまさねば聞こえぬくらいで丁度良いのです。そんなワケで、江戸時代は40で隠居、昭和時代は55で定年でしたので今日は引退の許可を頂きたく参った次第でございます」と申せば、書類にサラサラと何やら書き込んでいた中納言顔を上げ、「相成らぬ。余はそなたの杉野の本家から『二度と世間に顔向けできぬことはしないように』と言付かっており、猶子となっている大友松野家からも『家名を汚すことのないように』と言付かっており、細川京兆家からも『くれぐれもよろしく』と頼まれておる。そもそも、そなたは27年前に3ヵ月間だけ仕えたFなる人物から、『仕事は自分が2割満足できれば後の8割は妥協しろ。お前の人生進むも地獄、退くも地獄。どうせ同じ地獄なら突き進んでこそ漢じゃないか』とささやかれ、それを金科玉条にしてきたのではなかったか? 今そなたがご公務から退けば武蔵国荏原郡上北沢の牧場(松沢病院のこと)か武蔵国多磨郡の専門校(府中刑ムショのこと)に入ることになる恐れが高く、そのような事態になれば余が約束をした方々に顔向けできないのだから相成らぬ。そして、勢州どの。3ヵ月前から、否、10年苦しんでいるその件だが、余は医師、薬師として申すがそなたはそれには当たらない」と云々。
それはともかく、写真集はいかがですか
ここで1曲。
河合その子で「落葉のクレッシェンド」
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おわり