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石井妙子著『女帝 小池百合子』感想。
東京都知事・小池百合子。
この国に住む人、特に首都東京の住人でこの人の名を知らぬ人は居ないだろう。
華やかなテレビキャスターを経て、1992年細川日本新党ブームに乗って参議院議員当選。
以後、衆議院議員にくら替えし、細川、小沢一郎、小泉純一郎とその時々の有力者に取り入って、環境大臣、防衛大臣を歴任し。現在、東京都知事2期目というのも広く知られるところである。
この作品は、小池さんの知られざる幼少期、謎多きカイロ留学時代、テレビキャスター時代を経て、30年近い政治家生活のほとんどを日の当たる場所で過ごしてきた経歴を余すところなくつまびらかに描いたものである。
それはともかく、小池さんといえばラーメンですね (それはちがう小池さん)
石原家と親子2代に渡る因縁があることは初めて知った。
かつて舛添要一と仲良かった(って書いてました)ことも同様である。
敵を作り出し、その政敵を完膚なきまでに叩きのめすと非難して、叩きのめされた側の兵庫6区でのライバル阪上善秀(元宝塚市長)と東京10区でのライバル小林興起(元財務副大臣)がたどった末路を悲惨に書くけれど、政治というものが『国家国民のために理想を実現する』などというのはタテマエで、本質は権力闘争であると考えればある程度致し方なかろう。
問題は都知事就任後、豊洲市場移転問題であっちにもこっちにも良い顔したいがために、いらぬ混乱を招いたことである。
あと、興味深かったのは、やっぱり人間関係だね。
石原元知事、舛添前知事とは前述の通りで、猪瀬元知事とは2016年の都知事選で応援に駆けつけてくれるなど悪くない模様だ。自民党の二階幹事長とも、保守党時代に苦楽を共にしたということで、悪くない模様。
肝心の安倍首相との関係はお互いに軽蔑してるのが見てとれる。
安倍さんにしてみれば、第一次政権時代(2006年9月~2007年9月)に最初は安全保障担当の補佐官として、末期は防衛大臣として小池さんがさんざんスタンドプレーをして引っ掻き回して内閣の寿命を縮めるのに一役買う形になったのだから当然である。
カイロ大学主席卒業の問題は元同居人さんの証言によると、どうにも疑問だということで、エジプト政府とカイロ大の政治的配慮で卒業はした。と、いうことになっているらしい。
結論としては、こういう人はとても人望を得られないから、政治の世界で生きていくなら権力を握り続ける他はないのである。それも、巨大な予算と組織を抱える東京都知事という職は小池さんにうってつけだったのである、そして、倒されぬためには最高権力者、内閣総理大臣を目指す他はないのである。
今現在、コロナ禍を利用して東京オリンピックを人質にして、首相官邸と喧嘩するという、はた迷惑なことを平然と行っているのがその証左である。
まぁ、そんなに、思い通り上手くいくとも思えないけど、ナ
ここで1曲。
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おわり