平成31年の童話 第39話「四月六日条」 | 伊勢守日記

伊勢守日記

吾妻鏡的、当たり障りない美辞麗句の公式記録。

■2019/04/06(土) 平成31年の童話 第39話「四月六日条」

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

癸酉 四緑仏滅 晴

 

ウワサ雀の京童に聞く。

 

内大臣・従二位の小松どのが花の御所を退いた。ミカドさまは懇ろな詔を下し次のように述べた。

 

 汝、小松卿よ。昨日あなたが花の御所を辞して家に帰ったことを、私は今聞いた。卿の年齢が■■歳に満ちて、礼に従って自ら花の御所を退いたことを知った。ひそかにこの事を思うと、憂いと喜びがこもごも私の心をよぎる。一つには卿が功成り退くことによって、正しい道を良く守ることが出来たことを喜び、今一つには、体力の限界、気力もなくなり引退することで、田舎の自分の家にこもってしまうことを憂えるのである。古人(老子)も「自分の分に安んじとどまることを知っていれば、危ういことはない。また分に応じて満足することを知っていれば、辱められることはない」といっているが、卿のような人を言うのであろう。真心をこめた懇望に背くことはできないので、卿の願いの通りにするように。そこで寄せ書き色紙及び花束と新銭十万ルピアを賜与し、名門の人(小松卿)の役に立て、広く浮ついた世俗の人々を励まそうと思う。書面によってのべるのは、私の意を十分に伝えられないことである。

 

それはともかく、ネスカフェゴールドブレンドです

 

 

ここで1曲。

伊勢正三で「22才の別れ」

 

 

おわり