■2016/12/11(日) その魂を代価にして、君は何を願う?
丁卯 四緑大安 晴
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人に聞く。
従五位上、杉野伊勢守(以下勢州)。インキュベーター(以下QB)との契約により願い事を叶えると、云々。
様々な特約条項は下記の通り。
・魔女との戦いは免除
・いわゆる3競オート、各種宝くじ、サッカーくじ、株式投資、先物取引等のありとあらゆる博打的行為から足を洗う
・禁酒禁煙を努力目標とする
・アイドルイベントの参戦は月1度程度なら可
12月某日に行われた、QBと勢州の最終交渉は以下の通り。
QB「数多の修羅場をくぐり抜け、本当に苦労した、可哀想なくらい苦労した君なら、どんな途方もない望みだろうと、叶えられるだろう」
勢州「本当だね?」
QB「さあ、杉野ディーノ。その魂を代価にして、君は何を願う?」
勢州「私…」
勢州「はぁ…ふぅ…」
勢州「私の願いは、6月26日条、7月24日条、9月16日条、と変わらない。すなわち『愛する一人のために生きてゆきたい』」
QB「!!」
QB「その願いは、そんな願いが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」
QB「ヲタクそのものに対する反逆だ!」
QB「はっ」
QB「君は、みんなに愛を配る天使を辞めて、凡夫に成り下がるつもりかい?」
勢州「凡夫でも何でもいい」
勢州「6年以上前のことは覚えちゃいないが、この5年間玉砕に次ぐ玉砕を重ね、屈辱に耐えてきた」
勢州「自分で言ったらイケナイのかも知れないが、私ほど誠実で優しい男もそうはいないハズだ」
勢州「それなのに、理解されることはなく、冷たくされて、マキシン追悼を名目に多摩川丸子橋を見に行ったことすらある」
勢州「しかしながら、このまま膝を抱えて恨み言連ねるだけでは負け犬のまま。雪辱は勝負に勝つことによってしかなされない」
勢州「努力のそぶりも見せない最近の若者に『血の汗流せ涙を拭くな』と説教し、自ら挑戦して失敗して恥をかき、理解されない悔しさに涙を流し、足掻いてもがいて、かつて貴方がおっしゃった『諦めたらそれまでだ』を心に刻み、神様を信じて精進を重ねれば、チャンスの順番は偶然でなく必然的に巡って来る。それをみんなたちに示したい」
勢州「愛する一人のために生きてゆきたい」
勢州「これが私の祈り、私の願い」
勢州「さあ!叶えてよ、インキュベーター!!」