■2016/06/04(土) 1/33の純情な感情 第208話
丁巳 三碧友引 晴/曇
ウワサ雀の京童から聞く。
★勢州(2代目杉野ディーノ)、花の御所にて小松内府に、昨日、悲別で武蔵国府内で侍所頭人尾崎どのに偶然遭遇したこと報告す。
★勢州、渡り廊下でいきなり声かけられ、数年前に世話になった尾崎どのの顔すっかり忘れる冷血漢ぶりなれど、『どちら様でしたっけ?』などと無礼なことは言えず、訝しそうな表情しつつ記憶の糸を懸命に手繰るが、1秒後「オザキです!」と名乗り受け、「あぁ…」となる。
★勢州、侍所頭人に若干含むところあり、いっそこの場で斬って捨てようかとすら思うも、そんなことをすれば大事件になるため、丁重な挨拶をし、何事もなくやり過ごした、と云々。
★そして本日、土曜担当の官人三々五々各々担当部署に就く。
★勢州、3月19日の飯田橋の誓い以来ガン無視し一瞥すら与えぬ大宰少弐(前大膳大夫兼志摩守)の面前であえて白瀬右近衛少将どのに丁重に挨拶す。
★しかしながら、ふだん好々爺然とした事なかれ主義者の大御所(金吾前将軍)、組織に仇なす不埒者(勢州曰く、「武士の情けで官職名は秘しておいてやる」とのこと)を殆ど放置しているくせに、右少将になぜか辛く当たる場面散見し、勢州大いに訝しむ。
★勢州、「どーせ、オレの命は長くは続かない。2020年の東京オリンピックと言わず、今年のリオデジャネイロオリンピックの前にひと勝負してやるぜ」と、不気味な予告をしたとかしないとか。
(了)