戊子 一白友引 小雨
或る人云う。
杉野勢州、図書館で本返却。
新たに借りぬつもりも、返却されたばかりで本来の場所に戻されていない本のコーナーで勉強になりそうな歴史関係の本、2冊発見。
縁起担ぎというかジンクスというかで、貸出冊数を奇数にするため、本来の書棚、移動中に読めるよう文庫本コーナーで閉館まであと5分の段階で、あーでもないこーでもないといろいろ探した末、閉館1分前に『大谷吉継と石田三成』(著:工藤章興、PHP文庫刊)という本を発見す。
太閤殿下の忠実な臣下、怜悧な官僚石田治部と情に欠ける治部のフォロー役をする大谷刑部の描写は現在絶賛放送中のNHK大河『真田丸』でもお馴染み。
無礼な諱呼びを避け、官位で呼ぶという歴史物の基本にも忠実。
勢州、たいへんな拾い物をした気分。と、伝えられる。
大谷吉継と石田三成 (PHP文庫)/工藤 章興

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(了)