ある人云う。
杉野伊勢守(勢州)、22日「日本のいちばん長い日」鑑賞す。
勢州曰く、「昔は映画観に行くには『ぴあ』という活字の小さな雑誌を
買って、上映館調べ時間を調べた。ネットですぐに調べられる今は
便利よの~」
閑話休題。
「日本のいちばん長い日」は2度目の映画化で、
旧作は岡本喜八監督、三船敏郎主演、1967年公開だった。
旧作では、反乱兵が玉音盤を見つけてしまうか否かで、たいへん
ドキドキハラハラさせられたが、新作ではそういう緊迫感に欠ける
部分があり、佐々木大尉の決起シーンも端折ってしまったから、
総理官邸襲撃シーンが唐突で意味不明になってしまった。
あと、登場人物がたいへん多いので初出時に字幕を付けてくれた
方が親切だと思った。
ただ、昭和天皇の学者肌の部分、阿南陸軍大臣の家庭的な部分が
描けていたのは良かった。
また、詔書案審議で、「戦勢日に非にして」が
「戦局必ずしも好転せず」に変更されたのは有名な話であるが、
「義命の存する所」が「時運の趣く所」に変更された描写を入れた
のも良かった。
星みっつ~
「遺書は用意しましたか?」(By:下村海南情報局総裁)
(了)
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