革新者
今日、録画していた旭山動植物園の番組を見ました。
番組を見ながら、以前、某社長と旭山動植物園の大成功について話した時のことを思い出した。
社長「川端さん、旭山動植物園がなんの変哲もない閉園寸前の動物園から、入場者数日本一の革新的な動物園に変貌を遂げた最大の理由は何だと思いますか？」
僕「最大の理由ですか？理由は園長のリーダーシップとか、いくつかあると思います。でも、最大というのであれば、園長が職員全員に理想の動物園の絵を描かせたというアレではないですか？」
社長「そう思うでしょ？でも、もっと大きな理由があるんです。」
僕「というと？」
社長「園の復活のためには、とにかく人を呼べるようにしなければならなかった。だからビジョン（理想の動物園）を職員全員で描き、共有した。でも、当時の旭山動物園はとにかくお金がなかった。せっかくのビジョンも資金がなければ実現できない。さて、そこでどうしたと思います？」
僕「業者に値引き交渉とか、支払いを待ってもらうとか、そんな話ではないですよね？」
社長「そう、そんな当たり前の話じゃない。」
僕「ということは、資金調達の方法とかそんなんじゃなくて、もっと驚くような話ってことですよね？」
社長「そう。まさに目からウロコだと思いますよ。」
僕「・・・残念ながら降参です。」
社長「答えはね、動植物園の施設を造る専門業者ではなくて、やむなく、それまで動物園や植物園の施設や設備を一回も作ったことのない業者に工事を依頼したっていうことです。」
僕「・・・専門業者だと高いから、低予算でも引き受けてくれる『未経験者』に依頼をせざるを得なかったということですか？」
社長「そういうことです。未経験者は自信がないので当然安く引き受けてくれる。ところが、これには予想もしない大きな副次効果があったんです。」
僕「業界の常識がないから、既存の動物園ではありえない『全く新たな発想』をしたんですね。」
社長「そう。経験がないことは全く不利ではないどころか、むしろ有利ってことですよね。」
たての細長いチューブみたいな水槽を悠然と泳ぐアザラシの映像を見ながら、こんなエピソードを思い出しました。
本当に革新的なものは、ニューカマーや畑違いの人間が作る。
未経験者の無知こそが革新の芽となる。
ディズニーは、遊園地を造る業者ではなくて映画のセットを創る業者に遊園地を作らせた。
だから、遊園地ではなくて、ディズニーランドができた。
いずれ時期が来たら、恐れず、全く新しいチャレンジをしたいと思います。
感謝！
さて、明日はどんな素敵な出逢いがあるのかな？
楽しみ！
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