最近の生徒さんは習い事が多くて、塾にも大抵の子が小学校から通っているし、なかなかピアノを長く続けるのが難しいかもしれない。
でも私はピアノを長く続けるのはまず、早く楽譜を読めるようになるのが一番大事だと思っている。 楽譜を簡単に読めるようになれば、新しい曲をもらってもすぐに一応は弾けるようになるので、そこから強弱をつけたり、音楽的な表情をつけて仕上げていくのも早くなる。
すると、どんどん新しい曲を弾けるので、楽しさも倍増するのである。
なかなか楽譜が読めないと、まず弾けるという段階になるまでの時間がかかってしまい、その間がすごく苦痛になり結局はピアノは難しいもの、というイメージが植えつけられてしまうと思う。
うちではまず、真ん中の 「ド」 から覚えてもらって、そこから右手は高いほうに、左手は低いほうにおとを増やして覚えてもらっている。
一番始めの段階では右手は真ん中の「ド」から1オクターブ上の「ド」まで、左手は真ん中の「ド」から1オクターブ下の「ド」までの音符の位置をしっかりと覚えて欲しい。 そこまで覚えればその先はけっこう簡単にわかるようになってくる。
ここで大事なのが、楽譜を読むときにいちいち数えないこと。 音符カードなどで1音しか書いていないものを見て答えられるようにする練習をすると、一番効果的だ。 ただ、この練習、教室にレッスンに来た時だけで身につけるのは難しいので、なるべく家でも簡単なカードを作ってご家族が強力をしてあげてほしいと思う
そうやって早く楽譜が読めるようにしておくと、他の習い事や塾などで忙しくて、練習する暇がなくてもピアノを弾くのがそんなに大変だとは感じなくなり、長続きするのではないでしょうか