この方は大鵬親方が育てられた関取第一号です。同部屋の嗣子鵬と同時昇進でした。柏戸の鏡山親方も小

沼、安達と2人同時に十両へ昇進させておりさすがに柏鵬は引退後もライバルだなと思ったことを覚えて

います。

この人はなんと言っても粘り強い重い腰が特徴でした。上位陣は何度も痛い目にあいました。もっと後の

人では安芸の島のようなタイプといえますかね。腰が重くて相手にしてみれば四つに組んでうかつに出て

行くと投げを食らうというところがありました。しかし自分が攻撃に出るのが遅いということをいつも言

われていた気がします。大関候補ということを言われそのつど出足をつけろだとか勝ち味を早くしろとい

うことが話しに出てましたね。しかし上位陣に対し強い足腰を利用して勝つのは大変な技能と言えるので

あって単に速攻で勝つだけが能じゃないと思うんですけどね。確かに大関以上になるためには千代の富士

や隆の里がそうであったように四つが上手い人でも素早く前に出る圧力がないと厳しいでしょう。しかし

みんながそうでなくてもいいのであって、押しだけの人を褒めるのであればこういう人ももっと褒めて欲

しいと思いますね。この方は前さばきも上手いし寄る力もあったと思います。

この方は昭和54年に入幕し平成4年まで幕内でとってらっしゃいました。それだけでも大変なことです

ね。