前回の小沼さんに続き怪我をされた力士の話しです。

学生横綱から角界入りされた琴藤沢さんです。この方が相撲をとっているところを映像で見たのはアマチ

ュア相撲の日本選手権のときだけです。アマチュア界での実績を引っさげて佐渡ヶ嶽部屋に入門されまし

た。当然大きな期待を受けました。しかしこの方も不運と言えば不運で初土俵前の稽古で膝を怪我してし

まいました。私がこの方を映像で見たのはその日のNHKスポーツニュースで他の力士に抱えられて顔を

ゆがめているところが最後でした。

その後幕下優勝をされたこともあったようです。しかし私が持っている相撲という雑誌のs55年12月

号では、九州場所幕下東18枚目で全休となっております。常に怪我との戦いだったと言うことが分りま

す。

この方は相撲を引退して板前修業に出られました。その時の新聞記事を覚えております。そのまま現役を

続けていてももともとの才能があるので十両、幕内にあがる事は可能だったでしょうがそれは本人の目標

としたものではないという話しだったと思います。

怪我を抱えながらも努力してできる限り上を目指すのも大変ですし、スパッと見切りをつけて他の道へ進

むのも大変ですね。

琴藤沢さんのこの決断には大変潔いものを感じたのを覚えております。