「大した人間じゃないって早く気づくほど人生が楽になるのに 私にはできない」
韓国ドラマ
アンナANNA
ディレクターズカット版全8話
一気観した!
1話1時間でトータル8時間、小説を読んでいるような重厚感で楽しく見きれた。
韓国の小説が原作みたいだけど、日本語版があれば是非読んでみたいと思った。
ただユミ演じるスジの演技(役)がひたすら暗く、基本的に虚な目をして受身な感じなので、自分でゴリゴリ運命切り開いていく系の主人公を想像していると重たく感じるかもしれない。
華やかな見た目と死んだ目の対比がいいんじゃん、と言われればそうなのだけどもう少し明るい要素があってもよかったかなと思った。
あともっとひたすらに醜悪な人とか出てきてもよかったな〜と。
スパイス的な要素が欲しかった。
ソウル市長を目指す旦那はヒールだったのかもしれないけど、野心家でなんなら好感持てたし、いいぞもっとやれ!って思ってた(その方が面白い気がした)。
受身すぎてミステリー要素もなんとなく流れてしまっていたし。
自己愛が災いしてでこんなことになったのに最後の方は被害者っぽい顔してたしな。
楽しく観切ったけど、以上の理由で星4つ!
野心家旦那のご尊顔。
因みに通常盤(全6話)の1話目みたけど、ユミの性格を表す描写がことごとく削られていたので、ディレクターズカット版こそ至高!って思いました。
下宿先の男に口説かれてブチギレるシーンとか、「見下すな」って怒るからね。
自分が見下してる男に見下されて相当プライドにきたんだろうなと。同じくコンビニでタバコの銘柄でごまごまするシーン。
マフラー購入するシーンでは惨めさを描いているし、こういう細かいディティールがあってこそユミという人間の空っぽさみたいなのが表現されるのに。
自分という素晴らしい人間がなぜ世間に評価されない?って本気で思ってるこの静かな狂気がいいんじゃないか〜
以下まとまらないメモ
日本では全く刺さらない人もいそうだけど、個人的にはスジが美しすぎて最高だった。韓国で「国民の初恋」のあだ名がついているのも納得。
劇中で成功してからのヘアメイクは、アイシャドウもリップも服もどれもスジに似合ったカラーで、パーソナルカラー診断を受けたら自分もこういうナチュラルな血色が手に入るのか?と思ったりした。
マレ就業中の血色殺したメイクは本当に幸薄そうに見えるからやっぱ血色(メイク)って大事だな。
ユミのキャラクターについては、
元々プライドが高くて気が強い性格なのに、強制転向と大学受験失敗で挫折を味わって、考える力を失ってしまった人に見える。
ただバカにされたくないって思いだけで動いている。
見た目が美しすぎて嫌いにはなれないが、信念も特になくただ流されて生きているのでなんの好感も持てない。
ちゃんとそう見えるってことは演技がすごいんだろうな。
両親を本当に愛しているようだったからそこだけは不憫だと思った。
そしてアンナ(スジ)に人生を乗っ取られる、イ・ヒョンジュ役の女優さんがめちゃめちゃ綺麗だった。
初登場のヘアメイクはRedVelvetのアイリーンを彷彿とさせる感じ。
笑顔は中村アンに似てる。
悪意がないし好きなキャラだったから、退場した時はびっくりした。
衝動的なことしそうな感じもあったから自殺信じちゃったし。
駐車場のシーンめっちゃよかったな。
まじかわいい。
このお金持ち特有の高身長美女設定、最低な遺伝子フェチのワイの大好物。
美人でお金持ちで奔放で善意も悪意も持ち合わせていない、そのくせ学歴が良くて英語が堪能で「酔っ払って英語出ちゃった〜」な感じ、ひたすら憧れてしまう。笑
余談だけど、
お金こそ価値がある、金で買えないものはない、学歴こそ全て、役職が上の人は神、結局顔、貧乏人は死ぬ、自分達以外は全員バカで愚かな低所得労働者、貧乏人には何をしても良い、憧れの対象、羨ましいでしょ、これこそ誰もが目指す豊かさ!
こういう価値観って日本では隠すべきものとしてなんとなくタブーとされているっていうか、良くないものとしてあまりスポットを浴びないけど、日本よりも貧富の差が顕著な韓国だからこそここまで醜悪に描けるような気がする。(褒めてる)
「大した人間じゃないって早く気づくほど人生が楽になるのに 私にはできない」
ユミの先輩ジウォンが成功した(と思ってる)ユミに対して言ったセリフ。
このドラマ言いたいことはこの一言に集約できると思う。
多分一生このセリフ思い出すと思う。
いや本当、よかった。
今転職問題で燻ってたから刺激になった。
頑張ろうと思えたし、少し自分の野心を思い出した。
To Do
野心を持つ
チャンスを掴んだら努力する
見た目に気を遣う