昨日は夫の仕事場でもあり初診でもある病院へ
受診に行ってきた。

自宅まで車で行って
そこから電車とバスを乗り継いで2時間
とってもいいリハビリだった。

駅までの道のりはなんとかちょっと修正しながら行けた。
信号の見方がわからないようでかなり危なかった。

切符を買おうと路線図を見るけど
探すことができなかった。

電車の中では
切符をポケットに入れては
「切符がない!」と探しての繰り返し。
「どこで降りるの?」
「どこに向かってるの?」
の繰り返し。
どこで降りるという指示がなかなか入らない。

私 「今日、頭痛くてしんどいねん」
夫 「じゃあ、寝とき」
私に席を譲ってくれる優しさがうれしかった。


バスに乗ろうと並んでいて
バスが来ると
並んでいる人を押しのけるように
自分だけバスに乗り込んでいった。
周りの人が見えていない。
私 「今横入りしてたよ」
夫 「うそーそんなことしてないで」
全く認識していない。
全く悪気はない。
でも周りの人から見たら
なんて非常識な人って思うやろうな~

知り合いだらけの病院で
受診に行くと連絡したら
何人か顔を見にきてくれた。
夫もうれしそう。

病気後初めて会う人もいて
会えたことをとても喜んでくれた。
「息子さん誕生日だったよね?新聞の記事をずっと机にはさんでるんです」
と言ってくれた。

ちょうど1年前
私の母が朝日新聞に投稿した記事が掲載された。

高次脳機能障害の夫と子どもたち~一緒に笑って生きようね

たくさんの知り合いが偶然この記事を見つけて
読んでくれていた。
夫の会社でも回覧されたみたい。

夫にこの記事を渡して読んだ時
まだ感情の起伏が激しかった時だったので
号泣しながら
「オレみたいな人やな」って言った。
病識があったのかなかったのか??
でも1年前と比べると確実によくなってるよね~
と改めて思う。


3ヶ月ぶりに診察してくれた先生は
また前よりも顔つきもしっかりしてる印象です
と言ってくれた。

急性期病院での記憶は
ほぼみんな記憶に残ってないとのこと。
発症前後共1週間~1ヶ月くらいの記憶は
完全になくなってしまうものだから
思い出せなくて当然だし
無理に思い出そうとしなくてもいいって。

でも
過去の記憶で
まだ思い出せてない物は
これからフトしたきっかけで
出てくるものらしい。

だから
私達が結婚してからの記憶も
今は曖昧だったり
覚えてなくて
すごく悲しい思いをするけど
きっとこれから時間をかけて
思い出して整理されていくはず。

記憶の引き出しには
ちゃんと入っていて
それがうまく取り出せないだけだからって。

先生の口からはっきり聞くと
すごく安心した。
でも時間をかけないとね。
焦ったらあかんよね。